Vantage FX(ヴァンテージエフエックス)は両建て禁止?両建て取引のルールや手法を紹介!

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FXトレードで、100%リスクなく利益を出せる手法は存在しません。

ただし、理論上限りなく利益を出す可能性が高い手法として、両建てがあります。

ただし、両建てを用いたトレードはFX業者によっては明確に禁止されている場合があり、強制的にアカウントが停止されることもあるため、よく確認した上で行う必要があります。

Vantage FX(ヴァンテージエフエックス)では、両建てトレードが認められているのでしょうか。

この記事では、Vantage FXの両建てに関して詳しく解説します。

この記事を読めばわかること

・Vantage FXにおける両建てルール

・Vantage FXでできる両建ての方法

・Vantage FXで両建てする場合の注意点

Vantage FXは両建てが禁止されている?

許可

Vantage FXは他の海外FX業者と違い、両建て取引を許可しています。

両建てとは何か知らない方もいると思いますので、改めて両建てについて解説いたします。

両建てとは

同じ銘柄の通貨ペアにおいて、ロングとショートの両方のポジションを同時に同額保有する取引のことです。

両建てをすることにより、含み益や含み損を固定できるので価格変動のリスクを低減できます。

FX取引ではロングかショートのどちらか片方のみのポジションを持つことが大半ですが、両建てによって利益を上げるチャンスを作れます。

両建ては非常に合理的なトレード方法であり、トレードに取り入れることで様々なメリットがあります。

例えば、年末に含み益があるポジションをキープしている場合、もしポジションを決済すれば年間の収支がプラスとなって税金が発生します。

そこで、両建てでポジションを持ち続ければ、その利益を翌年に繰り越せます。

年末年始はトレードを休む方が多く、流動性が低くなることで相場が大きく変動することがあるため、両建てすることでリスクヘッジができます。

また、長期スパンと短期スパンのトレードを同時におこなう場合、それぞれ別の観点でエントリーするため、ロングとショート両方のポジションを持つ方もいるそうです。

その場合、一時的に両建てという形でポジションを保有する形となりますが、しっかりと利確のタイミングをコントロールできれば、それぞれ利益を上げることは可能です。

以上のように、両建てを上手く活用することで利益を上げるチャンスが広がりますが、利用するFX業者によっては禁止されていることもあるため、きちんと確認してから利用しましょう。

なお、今回紹介しているVantage FXでは明確に両建てトレードを許可しているため、安心してご利用ください。

同一口座内での両建てのみ可能

Vantage FXで両建てトレードを許可していると言っても、どのような両建てでも認めているわけではありません。

両建てには大きく分けて3つのパターンがあります。

・同じ口座内で両建てする

・同じFX業者の違う口座間で両建てする

・違うFX業者間で両建てする

この3つのパターンの中で、Vantage FXでは同じ口座内で両建てするパターンのみ許可されています。

他の両建て方法は明確に禁止されているため、絶対に行なわないでください。

なぜ許可されていないのかについては、後ほど詳しく解説します。

Vantage allows you to open multiple trading accounts. You can open an additional trading account via your Client Portal.

Vantage では、複数の取引口座を開くことができます。クライアントポータルから追加の取引口座を開くことができます。

Vantage FX公式サイト

上記のように、Vantage FXでは同じアカウント内で複数の口座を作成できますが、両建ては同一口座内でのみ許可されています。

同一口座内での両建てについては、他の海外FX業者でも比較的認められており、積極的に活用したい手法と言えます。

Vantage FXで禁止されている5つの両建て取引

禁止

Vantage FXは、同一口座内のみで両建てが認められています。

逆に言えば、以下パターンでは両建てが禁止されている状況です。

1.Vantage FX内で複数口座を利用した両建て

2.Vantage FX他業者を併用した両建て

3.複数人での両建て

4.ゼロカットを悪用した両建て

5.Vantage FXが不正取引と判断した場合

上記に記載したパターンで両建てすると、出金拒否されたり、最悪の場合は口座凍結されたりする罰則があるので注意してください。

ここでは、Vantage FXで禁止されている両建てパターンを紹介します。

1.Vantage FX内で複数口座を利用した両建て

Vantage FXでは、同じ名義人で複数の口座を開設できます。

複数口座を開設するメリットとしては、例えばA口座はFXトレード、B口座はエネルギー関連をトレードする、などの使い分けができることです。

また、資金的に分離した上でトレードしたい場合も複数口座を開設し、使い分けるのがおすすめです。

複数口座を開設する場合、初回の口座開設時と違って本人確認書類の提出などは不要であり、誰でも簡単に開設できます。

ただし、特に目的もなく複数口座を開設すると管理が面倒になるデメリットもあります。

また、複数口座間での両建ては禁止されているため、意図的に行っていなくても警告を受けたり口座が凍結される恐れがあります。

例えば、A口座でドル円のロングポジションを保有し、そのことを忘れていてBという別口座でドル円のショートポジションを保有したとします。

この場合、違う口座間で両建てした形となってしまいますが、Vantage FXではどういう理由であれ、こういった両建てを禁止しています。

Vantage FXでは、あくまでも同一口座内における両建てのみが許可されているだけです。

意図的ではないにせよ、違う口座内での両建てはルール違反となるため注意しましょう。

2.Vantage FX 両建てと他業者を併用した両建て

海外FX業者によって、レバレッジやスプレッドの条件は異なっています。

そのため、スキャルピングを行う際はこのFX業者、ハイレバトレードしたい場合はこのFX業者などと、取引方法によってFX業者を使い分けている人もいます。

複数の業者を使い分けている場合、例えばVantage FX でドル円のロングポジションを保有し、他の海外FX業者でドル円のショートポジションを保有すると、業者間をまたいで同じ通貨ペアのショートとロングの同時保有と見なされ、Vantage FXの両建てにおける禁止事項に抵触してしまいます。

この他業者間での両建てを意図的に行っているトレーダーも存在しますが、大半のトレーダーは両建てであることに気づかないケースが多い状況です。

悪意があるわけでなくても、Vantage FXが違反と判断した場合、口座凍結などの処分の対象となるので注意してください。

3.複数人での両建て

Vantage FXの別口座間や違う業者を用いての両建ては禁止されているため、悪巧みするトレーダーは他人と協力して両建てする場合があります。

例えば自分はVantage FXでユーロ円のショートポジションを保有し、Aさんがユーロ円のロングポジションを保有している場合、2人で両建てが成立する形となります。

しかし、Vantage FXでは他人と協力して両建てすることも禁止している状況です。

実際に、過去に複数人が協力して両建て取引していたグループが存在しました。

結果として、FX業者に取引ログなどで明らかに両建てする動きが見抜かされ、利益が取り消されたケースもあるので注意してください。

4.ゼロカットを狙った取引

Vantage FXではハイレバレッジでの取引が可能で、最高1,000倍でトレードできます。

さらに、Vantage FXではゼロカットシステムを採用しているのも特徴です。

ゼロカットとは

ゼロカットシステムとは、相場が急激に変動しロスカットが間に合わずに損失が発生するケースにおいて海外FX業者が損失を負担する、海外FX独自のシステムのことを指します。

Vantage FXでは、ロスカット基準が証拠金50%となっていますが、大きな相場の変動があると資金がマイナスになりかねません。

Vantage FXでは、ゼロカットシステムによって口座の残高がマイナスになってしまった場合でもゼロにリセットしてもらえます。

しかし、Vantage FXでは、明らかにロスカットを悪用して両建てトレードする行為は禁止しています。

例えば、アメリカ雇用統計などの経済重要指標発表時や週明けの窓開けなど、相場が大きく変動しやすいタイミングを狙い、最大レバレッジで両建てトレードすることは禁止されています。

一方のポジションでは多大な損失が発生するもののゼロカットによりマイナスにはならず、もう一方のポジションでは確実に多大な利益が発生します。

トレーダーにとっては喜ばしいことなのですが、Vantage FXにとってはゼロカットで打ち消した分、損してしまいます。

また、他の海外FX業者と比較してもスプレッドによる実質手数料は少なく、さらにボーナス制度もあってトレーダーに利益をなるべく還元しています。

ゼロカットは、あくまでも相場の変動などが発生した際に、トレーダーの損失を補填する仕組みです。

よって、悪用するのはもっての他として明確に禁止しており、仮に悪用して損失が発生してもゼロカットを適用しないとしている状況です。

5.Vantage FXが不正取引と判断した場合

Vantage FXでは、主に以下トレードを明確に禁止しています。

・サーバーに過度な負荷をかける取引

・ボーナスを悪用した取引

・窓開け狙いの取引

・レートエラーや遅延を悪用した取引

それぞれ解説していきます。

サーバーに過度な負荷をかける取引

Vantage FXがサーバーに過度な負荷をかける取引に判断されるケースとして、スキャルピングなどの短期トレードによる取引回数の増加があげられます。

短時間に取引回数が増えると、サーバーに過度な負荷をかける原因となります。

Vantage FX の取引では、スキャルピングが禁止されているわけではありません。

しかし、スキャルピングに両建てを組み合わせるなどして取引回数が増えた結果、サーバーに過度な負荷をかける状況につながり禁止行為とみなされる可能性があるでしょう。

スキャルピングと両建ての同時利用には、注意が必要です。

ボーナスを悪用した取引

特に注意したいのが、ボーナスを悪用したトレードです。

Vantage FXでは、初回入金ボーナスとして50%ボーナス+20%ボーナスが受け取れます。

2回目以降の入金に対しては、20%ボーナスが何度入金しても受け取れるので、ボーナスを何度も獲得してトレードしている方も多いのではないでしょうか。

このボーナスを悪用して、両建てトレードした場合は禁止事項に該当するため注意してください。

また、同様に他の禁止事項と両建てを併用することは禁止されているので、注意しましょう。

窓開け狙いの取引

窓開け狙いの取引を繰り返していると、不正取引と判断される可能性があります。

窓開けとは?

2本の連続したローソク足の終値と始値の間に、通常では発生しない隙間が生じることを窓開けといいます。

窓開けは、週の最後に確定したローソク足の終値と、翌週の値動きがスタートした1本目のローソク足の始値との間に生じる場合が多いでしょう。

窓が開けが発生したあとの値動きの特性として、開いた窓を埋めにいくような値動きを起こす確率が高くなります。

窓を埋める性質を利用して、窓埋め方向にポジションをもつ手法が窓開け狙いの取引であり、そこに両建てを組み合わせることで、よりリスクを下げた窓開け狙いの取引ができるでしょう。

しかし、Vantage FXの禁止事項では、窓開け狙いが禁止されているため、実際に行ってしまうと不正取引に該当します。

レートエラーや接続遅延を悪用した取引

Vantage FXが不正取引と判断する事項として、レートエラーや遅延を悪用した取引があげられます。

レートエラーや接続遅延は、突発的に相場に大きな値動きを発生させる事態が起こったときなどの取引量の急激な集中により発生します。

例えば、重要な経済指標要人発言におけるサプライズ、世界の経済に影響を及ぼすような経済的ニュース戦争などの地政学的要因があげられます。

いずれも発生は予想できませんが、発生したあとの価格混乱に乗じて意図的にレートエラーや接続遅延を悪用した取引を行っていると、不正取引と判断されかねません。

取引は相場の値動きが落ち着いて、レートエラーや接続遅延がおさまってから行うようにしましょう。

Vantage FXで禁止されている両建てはバレるの?

ばれる

別の海外FX業者との間で両建てトレードすれば、Vantage FXにバレることはないと考えがちです。

しかし、実際はこっそり両建て取引をしようとしても、大抵の場合はばれてしまいます。

海外FXの多くが「MT4」や「MT5」といったシステムを使っているので、FX口座が違ってもIPアドレスで特定できてしまうのです。

もし不正行為がばれてしまったら口座凍結など、処分の対象になってしまうので絶対にしないようにしましょう。

Vantage FXで両建てするメリット

メリット

Vantage FXで両建てトレードすることで、以下5つのメリットがあります。

1.買いポジションと売りポジションの両方で含み益を出せる可能性がある

2.別々のトレード手法を同時に行なえる

3.急変動からのリスク回避に使える

4.トレンドの見極めができる

5.メンタルが安定する

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

1.買いポジションと売りポジションの両方で含み益を出せる可能性がある

両建てとは、通常は同じ通貨ペアで同じロット数のショートとロングポジションを持つ手法です。

ただし米ドルを基調としてユーロドルとポンドドルを選定し、ショートとロングを保有するケースでも、両建てと見なされる場合があります。

上記のパターンでは、両方共に利益が出る方向に値動きとなった場合、利益が通常より多くなる場合があります

2つの通貨ペアが似た動きを見せる通貨を選ぶ必要があり、あらかじめトレンドを確認することが重要です。

うまくトレードできれば、2倍の利益を出せる可能性があるため、おすすめの方法となります。

2.別々のトレード手法を同時に行なえる

両建てトレードの場合、別々のトレード手法を同時に適用できる点がメリットとなりえます。

例えば、長期的なトレンドを狙ってトレードする手法と、スキャルピングのように超短期的なトレードを同時に行えます。

Vantage FXではスキャルピングトレードは公式で許可されており、スイングトレードとスキャルピングなど、通常は相反するトレード手法を同時に実行可能です。

3.急変動からのリスク回避に使える

Vantage FXで両建てするメリットとして、急変動からのリスク回避があげられます。

デイトレードやスイングトレードなどで保有しているポジションに含み益がある状態で、一時的な急変動が予見できる場合、両建てを活用すれば含み益を急変動のリスクから守れます。

重要な経済指標の発表前や経済イベントの前に、保有しているポジションを維持しておきたい場合は、事前に両建てを建てておくとよいでしょう。

結果を受けて含み益方向へのトレンドが継続しそうなら利益を伸ばし、含み損方向へ戻しそうなら決済する、など結果次第で双方向への戦略が立てやすくなります。

どちらの結果に転んでも、獲得してきた含み益を減らす状況にはつながらないため、リスク回避の手段としては有効といえます。

4.トレンドの見極めができる

Vantage FXで両建てを取り入れると、トレンドが見極めやすくなります。

為替相場では、7割以上がレンジといわれており、収益をあげるには大きな値動きが発生するトレンドフォローが大前提です。

しかし、取引に慣れていないうちは、トレンドの見極めが難しいと感じる場合もあります。

レンジ相場の高値圏か安値圏でレンジを抜けそうなタイミングで両建てを建てておくと、発生したトレンドに安心してついていけます。

万が一レンジが継続したとしても両建て状態が維持されている限り、損失を抱えることはないでしょう。

5.メンタルが安定する

両建てには、取引中のメンタルを安定させる効果があります。

取引を行ううえでは冷静な判断が必要となるため、値動きに対する感情の起伏は取り除かなければいけません。

感情が刺激されると利確や損切りなどの決済判断時に悪影響を及ぼします。

その点、決済を迷った際に一旦両建てを建てることで損失リスクがなくなり、メンタルが安定するでしょう。

メンタルが安定すれば冷静な判断につながり、感情に任せて利益を減らしてしまったり、損失を拡大させるなどの事態を防げるようになります。

感情的になりそうな時は、冷静さをキープするためにも両建て取り入れておくと安心です。

Vantage FXで両建てする際の5つの注意点

評判

Vantage FXで両建てする場合、主に以下5つの点に注意が必要です。

1.スプレッドが通常の2倍かかる

2.通常はスワップポイントが狙えない

3.決済次第では損失が拡大する

4.意図しないペナルティリスクがある

5.ロスカットの執行確率が上がる

各注意点について、詳しく解説します。

1.スプレッドが通常の2倍かかる

両建てトレードでは、ロングとショート両方のポジションを同時に購入するため、売り注文時と買い注文時のスプレッドが発生します。

よって、通常の注文より単純に2倍のスプレッドがかかってしまうことになります。

Vantage FXでは、他の海外FX業者と比較してスプレッドが狭めに設定されていることで有名ですが、なるべくスプレッド差の少ない通貨ペアを選定する必要があります。

2.通常はスワップポイントが狙えない

数多く存在している海外FX業者の中には、通貨ペアを吟味して両建てを行えばスワップポイントがプラスになるようなFX業者も存在しています。

スワップポイントは、ただポジションを持つだけで利益を得られるものであり、両建てによってロスカットのリスクを抑えながら確実に利益を出せます。

変動スワップの場合は常にスワップ差を確認し、マイナスになることがあれば対処しなければなりませんが、とても合理的であり、ほとんど何もせず利益を出せる点が魅力的です。

この両建てでスワップポイントを狙う手法は、FXのアービトラージの中で1番有名な手法で、スワップアービトラージと言います。

一方で、Vantage FXではスワップアービトラージができません

Vantage FXでは、プラスのスワップポイントよりマイナスのスワップポイントが多くなり、トータルでマイナスとなってしまうためです。

両建てするとポジションを持つ時間が長期間となりがちで、スワップポイントでじわじわとマイナスが拡大するため注意してください。

3.決済次第では損失が拡大する

両建ては、決済次第では損失が拡大するため注意が必要です。

リスクが抑えられている両建てですが、決済タイミングを見誤ると、逆に損失が増えてしまう場合もあります。

両建てを決済する際、先に決済したポジションの決済位置が早すぎると値動きが継続し、残りのポジションの含み損が拡大してしまう状況にもなりかねません。

同時に決済するシーンでは問題ないものの、片方ポジションずつを決済していく状況では、損失を拡大させないためにも決済タイミングを慎重に検討しましょう。

両建ての決済タイミングに慣れるまでは、ロット数を下げた少額取引デモトレードを活用するなどして練習しておく方が得策です。

4.意図しないペナルティリスクがある

Vantage FXの取引で両建てを活用し過ぎると、意図しないペナルティリスクが高くなってしまいます。

両建てに関する禁止事項が多いため、たとえ意図的ではなかったとしても、禁止事項に該当していると判断された場合、ペナルティの対象となるでしょう。

複数口座や複数人、他業者を併用した両建て以外のゼロカット狙いやボーナスの両建て利用、スキャルピング、経済指標発表時など両建てを規制するシーンは多岐にわたって取り決められています。

リスク回避の一環として有効な両建てですが、取り入れる場面で禁止行為に抵触していないかを確認しておく必要があります。

ペナルティを受けると出金拒否や口座凍結などの措置をとられるため、誤解を招くような取引は控えるようにしましょう。

5.ロスカットの執行確率が上がる

両建てを建てた際は、ロスカットの執行確率が上がるため注意が必要です。

両建てはロスカットを回避するために有効な手段です。

しかし、移行した時の証拠金維持率がロスカット水準に近い状態の場合、両建てに移行したあとのロスカット率が高くなるでしょう。

理由として2倍のスプレッドの広がりや、両建てを解除したあとの逆行などがあげられます。

証拠金維持率に余裕がない状態かつスプレッドが広がりやすいタイミングでは、両建てによるロスカット執行確率はとくに高くなります。

両建てに移行する際は、証拠金維持率がロスカット水準に近すぎないように配慮が必要です。

Vantage FXのロスカット水準は海外FX業者のなかでも証拠金維持率50%と高い水準にあるため、なおさら重要となってきます。

ロスカット回避の両建てとはいえ、少なくても証拠金維持率100%以上は確保しておきましょう。

Vantage FXでできる5つの両建て手法

注意点

Vantage FXで両建てを活用した取引方法として以下の5つの方法がおすすめです。

1.利益を伸ばすための両建て

2.ロスカットを回避するための両建て

3.トレンドを見極めるための両建て

4.相関性が高い通貨ペアでの両建て

5.節税対策のための両建て

ここでは、それぞれの両建て方法の活用法を紹介します。

1.利益を伸ばすための両建て

トレード手法の一つとして、利益を伸ばすための両建てがあります。

利益を伸ばすための両建てとは、利益を確保しつつも相場の転換を見極めるために逆のポジションをとる取引手法のことです。

利益を少しでも増やしたい場合に行う、スタンダードな取引手法ではあるものの、プロトレーダーも積極的に採用している手法です。

両建てして利益をキープしながら、最後まで相場を見定めた後に利確できるため、もし大きく相場が反転した場合でもある程度の利益を確保できます。

2.ロスカットを回避するための両建て

ロスカットを回避するための両建てとは、強いトレンドと逆行したポジションがある場合、ポジションを入れ替えてロスカットを回避する方法です

一般的に海外FXの両建ては追加入金が不要であるため、ロット数を保持しつつロングとショートのポジションを入れ替えられます。

うまくポジションチェンジすることによって利益を出せるチャンスを残しつつ、次のトレードにつなげられる点が魅力となります。

3.トレンドを見極めるための両建て

両建て取引していると、相場の動きによって損益が発生せず、ポジションをキープしながらトレンドを見極めることができます。

ロングとショートの両ポジションキープしているため、トレンドの発生や反転期を確認して次のトレードの準備を進められます。

両建てした後に相場が上昇トレンドとなれば売りポジションを、下降のトレンドとなったら買いポジションを手放すなどの方法が効果的です。

トレンドを見極めてから保有し続けるポジションを決定できるため、リスクを低減したトレードができます。

4.相関性が高い通貨ペアでの両建て

Vantage FXで活用できる両建てに相関性が高い通貨ペアでの両建てがあげられます。

相関性が高い通貨ペアは、同じような値動きをするため、両建てに使いやすいでしょう。

同じような値動きをする通貨ペアには、欧州通貨同士の通貨ペアオセアニア通貨同士の通貨ペアなどの相関性が高い傾向にあります。

たとえば欧州通貨では、ユーロ/米ドル(EUR/ USD)とポンド/米ドル(GBP/USD)、オセアニア通貨では、豪ドル/米ドル(AUD/USD)とニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD)があげられます。

また、相関性とは別に逆相関の値動きを示すユーロ/米ドル(EUR/USD)とドル指数(DXY)などの取引銘柄などもあり、自分好みの相関性や逆相関を示す銘柄を見つけておけば両建てを幅広く活用できるでしょう。

5.節税対策のための両建て

海外FXの年間損失は損失繰越ができないため、両建ては節税対策としても有効となります。

損失繰越とは?

FXによる収益が年間を通してマイナスになった場合、翌年の収益に計上し、課税所得を減額できる制度のことをいいます。

FXでは個人トレーダーが保有中のポジションの損益は、課税対象とはなりません。

つまり、両建てを継続している限り、保有中の損益に課税されないということです。

年間の収益がマイナスで年末の保有ポジションに含み損を抱えていた場合、両建てに移行させ、翌年に持ち越すことで実質的な損失繰越が可能となるでしょう。

ただし、法人の場合は保有中のポジションにおける損益も課税対象となるため、両建てによるポジションの持ち越しは推奨されません。

その場合はなるべく損失をおさえた状態で、決済をしておきましょう。

海外FX業者の両建て禁止状況

Vantage FXで禁止されている両建てやメリット、注意点を解説してきました。

両建てに関する禁止事項が多く、Vantage FXでの両建て活用が難しいと感じた方もいるのではないでしょうか。

そこで、海外FX業者の両建て禁止状況を紹介したうえで、両建てを取り入れやすい寛容な海外FX業者両建てに厳しい海外FX業者を抜粋していきます。

海外FX業者の両建て禁止状況は、以下のとおりです。

【海外FX業者の両建て禁止状況】

海外FX業者

業者間の両建て

複数口座間の両建て

同一口座での両建て

Vantage FX

禁止

禁止

許可

Traders Trust 

許可

許可

許可

FxPro

禁止

禁止

許可

GeneTrade

禁止

禁止

許可

LAND-FX

禁止

禁止

許可

Exness

許可

許可

許可

IS6FX

禁止

禁止

許可

Tradeview

許可

許可

許可

Titan FX

許可

許可

許可

AXIORY

許可

許可

許可

FBS

許可

許可

(ゼロカット狙い無効)

許可

FXDD

禁止

禁止

許可

XM Trading

禁止

禁止

許可

iFOREX

禁止

禁止

許可

HotForex

禁止

禁止

許可

海外FX業者の両建て禁止状況を見てみると、両建てに厳しい海外FX業者が多い傾向にあるようです。

ここからは、両建てに寛容な海外FX業者と両建てに厳しい海外FX業者に分けてそれぞれ紹介していきます。

海外FXでの取引にさまざまな両建て手法を活用したい方は、両建てに寛容な海外FX業者をチェックしておきましょう。

両建てに寛容な海外FX業者

両建てに寛容な海外FX業者は、以下のとおりです。

【両建てに寛容なFX業者】

海外FX業者

業者間の両建て

複数口座間の両建て

同一口座での両建て

Exness

許可

許可

許可

Traders Trust 

許可

許可

許可

Tradeview

許可

許可

許可

Titan FX

許可

許可

許可

AXIORY

許可

許可

許可

両建てに寛容な海外FX業者には、ExnessTraders TrustTradeviewTitan FXAXIORYがあげられます。

ここで紹介してる海外FX業者では、いずれも両建て以外の取引に関する規制自体が緩めで、スキャルピングや自動売買(EA)などの取引に制限を受けることがありません。

また、約定力の高さや取引コストの低さなど、取引環境にも定評がある業者がほとんどです。

海外FXでの取引に両建てを活用する場合、下手にペナルティを受けないためにも、ここで紹介した海外FX業者を選ぶことをおすすめします。

次は、両建てに厳しい海外FX業者を見ていきましょう。

両建てに厳しい海外FX業者

両建てに厳しい海外FX業者は、以下のとおりです。

【両建てに厳しい海外FX業者】

海外FX業者

業者間の両建て

複数口座間の両建て

同一口座での両建て

Vantage FX

禁止

禁止

許可

XM Trading

禁止

禁止

許可

iFOREX

禁止

禁止

許可

LAND-FX

禁止

禁止

許可

GEMFOREX

禁止

禁止

許可

GeneTrade

禁止

禁止

許可

Big Boss

禁止

禁止

許可

HotForex

禁止

禁止

許可

上記で紹介した海外FX業者は、いずれも同一口座内での両建てのみしか対応していません。

海外FXでの取引に複数口座を使用した両建てや業者間を跨いだ両建てなどを活用したい場合、これらの業者の利用を避けておく必要があります。

とくに、業者間を跨いだ両建てを行う際、どちらか1社でも上記のFX業者が含まれているとペナルティを受ける可能性が高まるでしょう。

Vantage FXでよくある質問

Vantage FXにおける両建ての禁止状況や取引ルールを解説してきました。

両建てに対する制限の多さから、Vantage FXの両建てに関してよくある質問を、以下の順に紹介していきます。

・両建てがバレたらどうなりますか?

・取引銘柄による両建ての制限はありますか?

・MT4以外での両建ては可能ですか?

・Vantage FXのスプレッド水準はどれくらいですか?

・ボーナスは取引に使えますか?

・Vantage FXの取引時間を教えてください

1つずつ見ていきましょう。

両建てがバレたらどうなりますか?

Vantage FXで禁止された両建てがバレたら、ペナルティの対象となります。

ペナルティを受けると、利益の出金拒否口座凍結などの措置がとられるため、安易に禁止された両建てをしないよう注意が必要です。

たとえ意図的ではなかったとしても、頻繁にゼロカットを発動させたり、経済指標やスキャルピングによる両建て頻度が多いなど禁止事項への抵触が判断されるとペナルティの対象となるでしょう。

取引銘柄による両建ての制限はありますか?

Vantage FXでは、取引銘柄による両建ての制限はありません。

禁止されている両建てに該当しない限り、いずれの取引銘柄においても両建てを行うことができるでしょう。

単独銘柄での両建てが不安であれば、相関性が高い通貨ペアでの両建てを取り入れてみると両建てのハードルも下がり活用しやすくなります。

MT4以外での両建ては可能ですか?

Vantage FXでは、MT4以外の両建ても可能です。

利用できる取引プラットフォームには、MT4のほかにMT5独自ツールのProTraderがありますが、いずれの取引プラットフォームでも同一口座内の両建てであれば、活用できるでしょう。

対応できるインジケーターや自動売買(EA)数は別として、機能性でいえばMT5が高いため、とっさ判断が求められる両建てにはMT5が向いている傾向にあります。

Vantage FXのスプレッド水準はどれくらいですか?

Vantage FXのスプレッド水準は、海外FX業者のなかでも低い水準にあります。

取引手数料が発生しないスタンダード口座では、米ドル/円(USD/JPY)をはじめとしたメジャー通貨ペアのスプレッド幅は、約1.0pips前後となっています。

また、ECN口座(ロー、プロ)のメジャー通貨ペアのスプレッド幅は、約0.2~0.4pips程度となっています。

取引手数料も片道0.3pips(往復0.6pips)と低いため、全般的な取引コストも低い水準にあるといえるでしょう。

Vantage FXの詳しいスプレッドの特徴や比較一覧は、以下の記事で紹介していますので、ぜひご一読ください。

Vantage FX(ヴァンテージエフエックス)のスプレッド一覧と比較をご紹介!

ボーナスは取引に使えますか?

Vantage FXで開催中のボーナスは取引に使えます。

開催されているボーナスは、以下のボーナスがあげられます。

Vantage FXで開催中のボーナス

【50%+20%入金ボーナス】
 最大10,000ドルまでの入金に対して、初回50%、2回目以降20%のボーナスが受け取れます。

【100%取引ボーナス】
 取引高に応じて最大30,000ドルまでの範囲で、キャッシュバックが受け取れるボーナスです。

なお、開催中の2つのボーナスは取引に利用した利益の出金が可能となりますが、併用はできないためボーナスを取引に利用する際は気をつけましょう。

Vantage FXのボーナスは、開催中のキャンペーンも含め以下の記事で詳しく解説していますので、ボーナスを有効に活用したい方はぜひ参考にしてみてください。

Vantage FX(ヴァンテージエフエックス)のボーナスの種類・特徴・受け取り方まとめ

Vantage FXの取引時間を教えてください

Vantage FXの取引時間は、以下のとおりです。

【Vantage FXの取引時間】

取引時間

夏時間

月曜日午前6時00分~土曜日午前6時00分

冬時間

月曜日午前7時00分~土曜日午前7時00分

なお、紹介している取引時間は、いずれも日本時間となります。

まとめ

Vantage FXでは、同じ口座内であれば基本的に問題なく、両建てトレードを楽しめます。

ただし、禁止事項に該当するトレードで両建てをしてしまった場合、利益が取り消されたり口座が凍結されたりするため注意が必要です。

しっかりとルールを守りながら両建てトレードを有効活用して、より利益を出せるトレードを実践してください。