LAND-FXは両建て禁止?両建て取引のルールや手法を紹介!

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FXトレードにおいて、絶対に利益が出る手法はありません。

ただし、理論上では限りなく利益を出す可能性が高い手法として、両建てがあります。

両建てトレードは、FX業者によっては明確に禁止されている場合があり、よく確認した上でおこなう必要があります。

日本人トレーダーにも人気が高いLAND-FXでは、両建てトレードが認められているのでしょうか。

この記事では、LAND-FXの両建てに関する話題を紹介します。

この記事を読めばわかること

・LAND-FXにおける両建てルール

・LAND-FXでできる両建ての方法

・LAND-FXで両建てする場合の注意点

LAND-FXは両建てが禁止されている?

両建て

LAND-FXでは、他の海外FX業者と違い両建て取引を許可しています。

両建てについて改めて解説すると、以下のような意味があります。

両建てとは

同じ銘柄の通貨ペアにおいて、ロングとショートの両方のポジションを同時に同額保有する取引のことです。

両建てをすることにより、含み益や含み損を固定できるので価格変動のリスクを低減できます。

通常、FX取引ではロングかショートのどちらか一方のみのポジションを持つことが大半ですが、両建てによって利益を上げるチャンスを作れます。

両建ては非常に合理的なトレード方法であり、トレードに取り入れることで様々なメリットがあります。

例えば、年末に含み益があるポジションをキープしている場合、もしポジションを決済すれば年間の収支がプラスとなって税金が発生します。

そこで、両建てでポジションを持ち続ければ翌年に繰り越せるのです。

年末年始は、薄商いとなりがちで大きく変動する要素を含むため、両建てすることでリスクヘッジできる形です。

長期スパンと短期スパンのトレードを同時におこなう場合、長期スパンと短スパンの観点でロングとショート別のポジションを持つ場合があります。

その場合、一時的に両建てという形でポジションを保有する形となりますが、しっかりコントロールできれば大小それぞれの利益を狙えます。

以上のように、両建てを活用することで利益を上げるチャンスがありますが、業者によっては禁止されている状況です。

ただし、LAND-FXでは明確に両建てトレードを許可しています。

同一口座内での両建てのみ可能

LAND-FXでは、どのような両建てでも認めているわけではありません。

通常、両建てと言えば以下のパターンが考えられます。

・同じ口座内で両建てする

・同じFX業者の違う口座間で両建てする

・違うFX業者間で両建てする

上記パターンにおいて、LAND-FXでは同じ口座内で両建てするパターンのみ許可されています。

他の両建て方法は、明確に禁止されているため、絶対におこなわないでください。

なぜ許可されていないのかについては、後ほど詳しく解説します。

公式FAQにおいて、同一口座内であれば両建て取引を許可するとしている一方で、複数口座間や他業者間での両建て取引を禁止しています。

LAND-FXでは同じアカウント内で最大5つの口座作成できますが、単一の口座内でのみ両建てするのであれば問題ありません

例えば、保有中のポジションで含み損が発生しているケースやショートポジションで含み損が発生する場合、今後トレンドが逆転することでプラスとなる場合があります。

上記ケースでは、ロングでポジションを保有することで、現在のショートの含み損を拡大させずにポジションをキープ可能です。

同一口座内での両建てについては、他の海外FX業者でも比較的認められている取引であり、積極的に活用したい手法と言えます。

両建てすると証拠金はかからない

LAND-FXでは、両建てした場合に証拠金が相殺される仕組みとなっています。

海外FX業者によって片側分の証拠金が必要なケースもありますが、LAND-FXでは証拠金が必要ないので有利な条件でトレードできます。

LAND-FXで禁止されている5つの両建て取引

禁止

LAND-FXは、同一口座内のみで両建てが認められています。

逆に言えば、以下パターンでは両建てが禁止されている状況です。

1.LAND-FX内で複数口座を利用した両建て

2.LAND-FXと他業者を併用した両建て

3.複数人での両建て

4.ゼロカットを狙った取引

5.LAND-FXが不正取引と判断した場合

上記に記載したパターンで両建てすると、出金拒否されたり、最悪の場合は口座凍結されたりする罰則があるので注意してください。

ここでは、LAND-FXで禁止されている両建てパターンを紹介します。

1.LAND-FX内で複数口座を利用した両建て

LAND-FXでは、最大5つの口座を開設できます。

複数口座を開設するメリットとしては、例えばA口座はFXトレード、B口座はエネルギー関連をトレードする、などの使い分けができます。

また、資金的に分離した上でトレードしたい場合も、複数口座を使い分けるのがおすすめです。

複数口座を開設する場合、資金口座開設時と違って本人確認書類の提出などは不明であり、誰でも簡単に開設できます。

ただし、特に目的もなく複数口座を開設すると管理が煩雑になるデメリットもあります。

さらに、両建てという観点でも複数口座間での両建ては明確に禁止されているのです。

複数口座間での両建てとは、例えばA口座でポンド円のロングポジションを保有し、Bという口座でポンド円のショートポジションを購入したとします。

この場合、違う口座間で両建てした形となりますが、LAND-FXではこのパターンの両建てを明確に禁止しています。

LAND-FXでは、あくまでも同一口座内における両建てのみが許可されているだけです。

意図的ではないにせよ、違う口座内での両建てはルール違反となるため注意しましょう。

2.LAND-FXと他業者を併用した両建て

各海外FX業者によって、レバレッジやスプレッドの条件は千差万別です。

賢いトレーダーの場合、例えばスキャルピングをおこなう際はこの業者、ハイレバトレードしたい場合はこの口座など使い分ける場合があります。

複数の業者を使い分けている場合、例えばLAND-FXでユーロドルのロングポジションを購入し、他の海外FX業者でユーロドルのショートポジションを購入する場合があります。

上記ケースは、業者間をまたいで同じ通貨ペアのショートとロングの同時購入と見なされ、LAND-FXにおける禁止事項となるのです。

LAND-FXと他業者との間で両建てポジションを保有する場合、確信犯的におこなっているトレーダーも存在します。

ただし、大半のトレーダーは両建てであることに気づかないケースが多い状況です。

悪意があっておこなうわけでなくても、LAND-FXで違反が発覚した場合、口座凍結などの処分の対象となるので注意してください。

3.複数人での両建て

LAND-FXの別口座間や違う業者を用いての両建ては禁止されているため、悪巧みするトレーダーは他人と協力して両建てする場合があります。

例えば自分はLAND-FXでユーロ円のショートポジションを購入し、Aさんがユーロ円のロングポジションを購入した場合、2人で両建てが成立する形となります。

しかし、LAND-FXでは他人と協力して両建てすることも禁止している状況です。

実際に、過去に複数人が協力して両建て取引していたグループが存在しました。

結果として、FX業者に取引ログなどで明らかに両建てする動きが見抜かされ、利益が取り消されたケースもあるので注意してください。

4.ゼロカットを狙った取引

LAND-FXでは証拠金額が999ドルまで、スタンダード口座とプライム口座ではは、なんとレバレッジ無制限でトレードできます。

さらに、LAND-FXではゼロカットシステムを採用しているのが特徴です。

ゼロカットとは

トレーダーの含み損が口座資金で対応できなくなった時、強制決済し海外FX業者がマイナス分を肩代わりする仕組みのことを指します。

LAND-FXでは、ロスカット基準が証拠金0%となっているため、資金ギリギリまで粘ってトレードできます。

ただし、あまりにギリギリな設定となっているだけに、大きな相場の変動があると資金がマイナスになりかねません。

LAND-FXでは、ゼロカットシステムによってマイナスの場合でもゼロにリセットしてもらえます。

ゼロカットはトレーダーにとって安全に取引できる仕組みであり、ついつい頼り切ってハイリスクなトレードをしがちです。

LAND-FXでは、明らかにロスカットを悪用しての一か八かの両建てトレードは禁止しています。

例えば、アメリカ雇用統計などの経済重要指標発表時や週明けの窓開けなどは、大きく相場が変動するタイミングです。

このタイミングを狙い、最大レバレッジで両建てトレードすることは禁止している状況です。

なぜ禁止されているのかと言えば、片方のポジションでは損失が発生するものの、ゼロカットによりマイナスにはなりません。

しかし、もう一方のポジションでは確実に爆益が発生する形ですが、LAND-FXにとっては大きな負担がかかります。

また、他の海外FX業者と比較してもスプレッドによる実質手数料は少なく、さらにボーナス制度もあってトレーダーに利益をなるべく還元しています。

ゼロカットは、あくまでも相場の変動などが発生した際に、トレーダーの損失を補填する仕組みです。

よって、悪用するのはもっての他として明確に禁止しており、仮に悪用して損失が発生してもゼロカットを適用しないと宣言している状況です。

5.LAND-FXが不正取引と判断した場合

LAND-FXでは、主に以下トレードを明確に禁止しています。

・サーバーに過度な負荷をかける取引

・ボーナスを悪用した取引

・窓開け狙いの取引

・レートエラーや遅延を悪用した取引

・アービトラージ

特に注意したいのが、ボーナスを悪用したトレードです。

LAND-FXでは、100%入金ボーナスとして、入金額と同額をボーナスとして受け取れます。

上限が100万円まで、何度入金してもボーナスが受け取れるので、実質入金額と同額のボーナスを獲得してトレード可能です。

このボーナスを悪用して、両建てトレードした場合は禁止事項に該当するため注意してください。

また、同様に他の禁止事項と両建てを併用することは禁止されているので、注意しましょう。

LAND-FXで禁止されている両建てはバレるの?

NG

別の海外FX業者との間で両建てトレードする場合、LAND-FXにバレることはないと考えがちです。

実際には、LAND-FXと同じ取引プロバイダーを使用している業者の場合、バレてしまう可能性があります。

LAND-FXでは、ブリッジ業者としてAmazon Web Services(AWS)を使用しています。

Amazon Web Servicesを使用している業者としては、他にもExnessが挙げられます。

もし、ExnessとLAND-FXとの間で両建てした場合、バレてしまう可能性が高いため注意してください。

LAND-FXで両建てする6つのメリット

メリット

LAND-FXで両建てトレードすることで、以下6 つのメリットがあります。

1.買いポジションと売りポジションが両方共に含み益を出せる可能性がある

2.異なる通貨ペアで両建てすればスワップポイントを狙える

3.別々のトレード手法を同時におこなえる

4.リスクヘッジにより利益を守れる

5.冷静な判断ができる

6.トレンドの初動を掴みやすい

各メリットについて、詳しく解説します。

1.買いポジションと売りポジションが両方共に含み益を出せる可能性がある

両建てとは、通常は同じ通貨ペアで同じロット数のショートとロングポジションを持つ方法となります。

ただし日本円を基調としてユーロ円とドル円を選定し、ショートとロングを保有するケースでも、両建てと見なされます。

上記のパターンでは、両方共に利益が出る方向に値動きとなった場合、利益が通常より多くなる場合があるのです

2つの通貨ペアが似た動きを見せる通貨を選ぶ必要があり、あらかじめトレンドを確認することが重要です。

うまくトレードできれば、2倍の利益を出せる可能性があるためおすすめの方法となります。

2.異なる通貨ペアで両建てすればスワップポイントを狙える

スワップポイント差をしっかり計算して通貨ペアを選べば、通常の両建てではマイナスとなるスワップポイントで利益を狙えます。

スワップポイントは、ただポジションを持つだけで利益を得られるものであり、両建てによってロスカットのリスクを抑えながら確実に利益を出せるのです。

変動スワップの場合は常にスワップ差を監視しなければなりませんが、合理的であり何もせず利益を出せる点が魅力的です。

3.別々のトレード手法を同時におこなえる

両建てトレードの場合、別々のトレード手法を同時に適用できる点がメリットです。

例えば、長期的なトレンドを狙ってトレードする手法と、スキャルピングのように超短期的なトレードをミックスしたトレードを同時におこなえます。

LAND-FXではスキャルピングトレードは許可されており、スイングトレードとスキャルピングなど、通常は相反するトレード手法を同時に実行可能です。

4.リスクヘッジにより利益を守れる

両建てには、リスクヘッジにより利益を守れるというメリットがあります。

保有しているポジションに含み益があるときに、両建てポジションを建てることで抱えていた含み益を減らすことなく維持できるでしょう。

そのまま、両建てを解除したあとに含み益が減りそうなら決済し、逆に、含み益が増えそうなら解除して利益を伸ばせます。

経済指標や要人発言など相場に急変動が起こりそうな状況で、利益を守りたいシーンに使えます。

5.冷静な判断ができる

LAND-FXにおける両建てのメリットには、冷静な判断ができるようになる効果もあります。

取引には、冷静な判断が必要不可欠です。

しかし、ひとたびポジションを建てると損益の変化で感情が揺さぶられ、冷静さを欠いてしまう状況になりがちです。

そんな中、両建てを行うと、損失が発生しない安堵感から感情的な判断がなくなるでしょう。

結果的に相場の値動きをフラットに見れるため、決済判断に私情をはさむようなことがおこりません。

取引になれてしまえば問題ありませんが、取引の度に感情的になってしまう場合は、両建てを冷静な判断の一助として活用してみると良いでしょう。

6.トレンドの初動を掴みやすい

両建てを取り入れることで、トレンドの初動を掴みやすくなります。

FXでは、7割以上がレンジ相場です。

よって、トレンドの初動を掴むのは重要なポイントといえます。

長く続いたレンジ局面終盤での高値圏と安値圏に到達するタイミングで両建てポジションを建てると、レンジブレイクからのトレンドの初動を捉えることができるでしょう。

また、両建て後にレンジ相場からトレンドに移行しなかったとしても、そのまま両建て状態を維持しているかぎりトレンドの初動が掴めます。

LAND-FXで両建てする際の5つの注意点

注意点

LAND-FXで両建てする場合、主に以下5つの点に注意が必要です。

1.スプレッドが通常の2倍かかる

2.通常はスワップポイントが狙えない

3.決済タイミングが難しい

4.意図しない禁止行為への抵触

5.ロスカットの可能性が高くなる

各注意点について、詳しく解説します。

1.スプレッドが通常の2倍かかる

両建てトレードでは、ショートとロングを同時に購入するため、売り注文時と買い注文時のスプレッドが発生します。

よって、通常の注文より単純に2倍のスプレッドがかかってしまう形となるのです。

LAND-FXでは、他の海外FX業者と比較してスプレッドが狭いことで有名ですが、なるべくスプレッド差の少ない通貨ペアを選定する必要があります。

2.通常はスワップポイントが狙えない

LAND-FXでは、通貨ペアを吟味した両建てをおこなえば、スワップポイントが狙えます。

一方で、同じ通貨ペアのショートとロングの注文を同時におこなうケースでは、スワップポイントの獲得は期待できません

LAND-FXではプラスのスワップポイントよりマイナスのスワップポイントが多くなり、トータルでマイナスとなってしまうためです。

両建てするとポジションを持つ時間が長期間となりがちであり、スワップポイントでじわじわとマイナスが拡大するため注意してください。

3.決済タイミングが難しい

両建ての注意点に、決済タイミングの難しさがあります。

ポジションを建てるのが容易な両建てですが、両建てからの決済にはある程度の経験が必要です。

タイミング次第では、逆に損失を大きくしてしまう可能性もあるでしょう。

そうならないためにも、両建てに慣れるまでは少額での取引や、デモトレードを使って検証を重ねておくようにします。

経験により両建ての決済タイミングに慣れておくことで、下手な失敗による損失を減らせます。

両建ての経験が少ない状態で、いきなり通常ロットで取り入れるのは控えるようにしましょう。

4.意図しない禁止行為への抵触

LAND-FXにおける両建ての注意点として、意図しない禁止行為への抵触があげられます。

ユーザーに禁止されている両建てを行う意図がなくても、LAND-FXから両建ての禁止行為に該当したと判断されるとペナルティの対象となります。

例えば、両建てを建てている状態で窓開けや急落によるロスカット発動など、禁止行為に含まれるタイミングと一致した場合です。

ある程度、相場の値動きに予測が立ちそうなときは、両建てへの移行を意識的に止めることができるため問題ありません。

しかし、むやみやたらと両建てポジションを建てすぎていると、禁止されたタイミングとの合致により、禁止行為への該当が起こり得る可能性を認識しておきましょう。

5.ロスカットの可能性が高くなる

ロスカットを回避するために証拠金の余力がないタイミングで両建てをしても、ロスカットが執行されることがあります。

両建て取引中は損失が発生しないため、証拠金維持率が減少してロスカットが執行されることはないと思われがちです。

しかし、スプレッド幅が拡大すると証拠金維持率は低下します。

両建てによりスプレッドは通常の2倍発生しますので、証拠金維持率がロスカット水準に近い状態から両建てに移行した場合、スプレッド幅が拡大傾向にある局面ではロスカットされる可能性が高くなるでしょう。

LAND-FXでできる5つの両建て手法

ポイント

LAND-FXで両建てを活用した取引方法として、主に以下5つの方法がおすすめです。

1.利益を伸ばすための両建て

2.ロスカットを回避するための両建て

3.トレンドを見極めるための両建て

4.相関性の高い通貨ペアを活用した両建て

5.節税対策のための両建て

ここでは、各両建て方法の活用法を紹介します。

1.利益を伸ばすための両建て

LAND-FXで両建てする場合に、利益を伸ばすための両建てという点を意識してください。

利益を伸ばすための両建てとは、利益を確保しつつも相場を把握してポジション決済する取引手法のことです。

利益を少しでも増やしたい場合におこなう、ごくスタンダードな取引手法ではあり、プロトレーダーも積極的に採用している手法です。

両建てして利益をキープしながら、最後まで相場を見定めた後にジャッジできるため、もし大きく相場が反転した場合でも利益を維持できます。

2.ロスカットを回避するための両建て

ロスカットを回避するための両建てとは、強いトレンドと逆行したポジションがある場合、ポジションを入れ替えてロスカットを回避する方法です

LAND-FXの両建てにおいては追加入金が不要であるため、ロット数を保持しつつロングとショートのポジションを入れ替えられます。

うまくポジションチェンジすることによって利益を出せるチャンスを残しつつ、次のトレードにつなげられる点が魅力となります。

3.トレンドを見極めるための両建て

両建て取引していると、相場の動きによって損益が発生せず、ポジションをキープしながらトレンドを見極められます

買いと売りの両ポジションキープしているため、トレンドの発生や反転期を確認して次のトレードの準備を進められます。

両建てした後に相場が上昇トレンドとなれば売りポジションを、下降のトレンドとなったら買いポジションを手放すなどの方法が効果的です。

トレンドを見極めてから保有し続けるポジションを決定できるため、リスクを低減したトレードができます。

4.相関性の高い通貨ペアを活用した両建て

LAND-FXでできる両建て手法として、相関性の高い通貨ペアを活用した両建てがあげられます。

相関性が高い通貨ペアは値動きが連動しやすい傾向にあるため、両建てに活用できるでしょう。

値動きの相関性が高い通貨ペアを選ぶポイントは、欧州通貨同士やオセアニア通貨同士の通貨ペアを選ぶことです。

欧州通貨でいえば、ユーロ/米ドル(EUR/USD)ポンド/米ドル(GBP/USD)があり、欧州の経済指標の発表などに起因して、相関性が一層高まります。

一方、オセアニア通貨では、豪ドル/米ドル(AUD/USD)ニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD)といった通貨ペアがあげられ、中国経済やリスクオン時の株価上昇につられる形で相関性が高まるでしょう。

5.節税対策のための両建て

両建ては、節税対策としても活用できます。

海外FXでは、税制上の理由から損失繰越ができません。

損失繰越とは?

1年間の損失を翌年に持ち越し、税収を抑えるために翌年の利益と合算できる制度のことをいいます。

個人トレーダーがFXによる損益が課税対象となるのは、ポジションを決済したあとの損益となります。

そのため、年末に保有しているポジションに含み損がある場合、決済せずに両建てに移行させ翌年に決済することで、実質的な損失繰越ができるというわけです。

なお、法人の場合は、保有中のポジションも課税対象となります。

法人が保有しているポジションは両建てに移行して翌年に持ち越すよりは、なるべく含み損が少ない状態で決済する必要があるため注意しましょう。

海外FX業者の両建て禁止状況

LAND-FXで禁止されている両建てや活用できる両建て手法を解説してきました。

解説からも分かるとおり、LAND-FXは海外FX業者の中でも、両建てに厳しいFX業者に位置付けられます。

LAND-FXの取引では、複数口座や複数業者を利用した両建て利用ができないことから、海外FXでの取引にこれら両建てを活用したい場合は、禁止行為に該当するため利用できないでしょう。

そこで本項では、LAND-FX以外の海外FX業者ごとの両建て禁止状況を紹介していきます。

海外FX業者ごとの両建て禁止状況は、以下のとおりです。

【海外FX業者の両建て禁止状況】

海外FX業者

業者間の両建て

複数口座間の両建て

同一口座での両建て

LAND-FX

禁止

禁止

許可

Exness

許可

許可

許可

IS6FX

禁止

禁止

許可

Traders Trust 

許可

許可

許可

Tradeview

許可

許可

許可

Titan FX

許可

許可

許可

AXIORY

許可

許可

許可

FBS

許可

許可

(ゼロカット狙い無効)

許可

FXDD

禁止

禁止

許可

FxPro

禁止

禁止

許可

XM Trading

禁止

禁止

許可

iFOREX

禁止

禁止

許可

HotForex

禁止

禁止

許可

海外FX業者ごとの両建て禁止状況を見てみると、両建てに寛容な海外FX業者は制限を受ける海外FX業者に比べて数社程度しか存在していませんでした。

複数口座と複数業者間での両建てが認められている両建てに寛容な海外FX業者と、両建てに厳しい海外FX業者を抜粋して、次項からそれぞれ紹介していきます。

まずは、両建てに寛容な海外FX業者から見ていきましょう。

両建てに寛容な海外FX業者

両建てに寛容な海外FX業者は、以下のとおりです。

【両建てに寛容なFX業者】

海外FX業者

業者間の両建て

複数口座間の両建て

同一口座での両建て

Exness

許可

許可

許可

Traders Trust 

許可

許可

許可

Tradeview

許可

許可

許可

Titan FX

許可

許可

許可

AXIORY

許可

許可

許可

両建てに寛容な海外FX業者には、ExnessTraders TrustTradeviewTitan FXAXIORYといった海外FX業者があげられます。

ここで注目しておきたいのが、両建てに寛容な海外FX業者の共通点として、いずれの海外FXも両建てに限らず取引に関する規制自体が緩めということです。

スキャルピングなどの制限が設定されておらず、むしろ推奨されているくらいです。

また、取引規約が緩めとなっているだけでなく、約定力や取引コストの低さをはじめとする取引環境にも定評がある業者がほとんどです。

海外FXでの取引に、さまざまな両建てを活用していきたい場合は、ここで紹介した海外FX業者を選ぶことで禁止行為への該当によるペナルティを受けなくて済むでしょう。

次は、両建てに注意が必要となる両建てに厳しい海外FX業者を見ていきましょう。

両建てに厳しい海外FX業者

両建てに厳しい海外FX業者は、以下のとおりです。

【両建てに厳しい海外FX業者】

海外FX業者

業者間の両建て

複数口座間の両建て

同一口座での両建て

LAND-FX

禁止

禁止

許可

GEMFOREX

禁止

禁止

許可

Big Boss

禁止

禁止

許可

XM Trading

禁止

禁止

許可

iFOREX

禁止

禁止

許可

HotForex

禁止

禁止

許可

海外FXでの取引に同一口座をつかった両建て以外を取り入れたい場合は、上記に紹介した両建てに厳しい海外FXの利用を避けるようにしましょう。

とくに、複数業者間における両建て取引では、2社の海外FX業者を利用します。

利用するうえでは、どちらか1社でも紹介した海外FX業者に該当しないように注意が必要です。

LAND-FXの両建てに関するQ&A

LAND-FXの両建ての注意点や活用できる手法、海外FX業者の両建て手法などを解説してきました。

これまでの解説で、LAND-FXの両建ての特徴が理解できたのではないでしょうか。

最後に、LAND-FXの両建てに関する質問を、以下の順にQ&A形式で紹介していきます。

・LAND-FXの両建ての証拠金はどうなりますか?

・両建てがバレたらどうなりますか?

・ブリッジ以外に両建てがバレる理由はありますか?

・両建てのためにLAND-FXのスプレッドを教えてください

・LAND-FXの両建てにデメリットはありますか?

1つずつ見ていきましょう。

LAND-FXの両建ての証拠金はどうなりますか?

LAND-FXの取引に両建てを利用した場合、証拠金は発生しません。

両建てに移行する際は、相反するポジションと相殺されるため、必要となる証拠金は実質0円になるでしょう。

なお、証拠金は両建て状態である限り、ロットを増やしても発生することはありません。

あくまでも証拠金が発生するのは、両建て移行前や両建てから片方ポジションへの移行後となります。

禁止されている両建てがバレたらどうなりますか?

LAND-FXで禁止されている両建てがバレた場合、ペナルティを受けることになります。

ペナルティを受けると該当した禁止行為や悪質性に応じて、利益没収出金拒否口座凍結などの対応がとられるでしょう。

LAND-FXで禁止された両建てを行うと、取引サーバー業者の共有情報によりほぼバレてしまいます。

禁止された両建てを取り入れたい場合は、両建てに寛容な海外FX業者の利用をおすすめします。

ブリッジ以外に両建てがバレる理由はありますか?

ブリッジ以外に両建てがバレる理由として考えられるのが、取引プラットフォームによる情報の共有です。

LAND-FXでは取引プラットフォームにMT4とMT5を使用しています。

MT4とMT5は、多くの海外FX業者で使用されている取引プラットフォームです。

業者間における両建てにMT4を使った場合、ユーザーが他社のMT4を利用した取引情報が分かるため、両建てが判明してしまうのです。

両建てのためにLAND-FXのスプレッドを教えてください

LAND-FXのスプレッド水準は、他社と比べて低い水準にあります。

中でも、ポンド/日本円(GBP/JPY)ユーロ/米ドル(EUR/USD)といった取引量が多い通貨ペアのスプレッドが低めです。

プライム口座やECN口座で発生する取引手数料も片道0.3(往復0.6)pipsと低いため、取引コストはかからないでしょう。

LAND-FXのスプレッド水準を詳しく知りたい方は、以下の記事で他者との一覧などを紹介していますので、ぜひご一読ください。

LAND-FXのスプレッド一覧と比較をご紹介!

LAND-FXの両建てにデメリットはありますか?

LAND-FXの両建てのデメリットは、以下のとおりです。

LAND-FXの両建てのデメリット

・両建てに関する禁止事項が多い

・マイナススワップが多いため、スワップ狙いの両建てに向いていない

・スプレッドの変動によりロスカットの可能性がある

LAND-FXの両建てにはデメリットもありますが得られるメリットもあるため、取引スタイル損益の状況によって柔軟に使い分けると良いでしょう。

まとめ

LAND-FXでは、同じ口座内であれば基本的に問題なく両建てトレードを楽しめます。

ただし、禁止事項に該当するトレードで両建てする場合、利益が取り消されたり口座が凍結されたりするため注意が必要です。

しっかりとルールを守りながら両建てトレードを有効活用して、より利益を出せるトレードを実践してください。