iForexは両建て禁止?両建て取引のルールや手法を紹介!

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FX取引の中でも、最も合理的な方法として両建てがあります。

同じポジションを保有することで、大きく値動きしそうなタイミングで両建てすれば利益を出せる確率が高まります。

ただ、両建てはグレーな取引手法であり、実際に両建てを明確に禁止している業者がいるのは事実です。

そこで気になるのは、日本人にとっても人気が高く、最大レバレッジ400倍で取引できる海外FX業者iForex(アイフォレックス)では、両建てできるのでしょうか?

この記事では、iForex(アイフォレックス)における両建てについて解説します。

iForex(アイフォレックス)は両建てが禁止されている?

iForex(アイフォレックス)の利用規約では、両建てとは以下のような取引であることを定義しています。

両建て
両建ては同一の銘柄または資産で2つの異なる方向(一方は「買い」でもう一方は「売り」)のポジションを、同時にかどうかや同量かどうかにかかわらず保有することです。iFOREXは両建てを、「正味」に基づいて、最小の証拠金を計算する目的のための取引ととらえます。さらにiFOREXは両建ての一方のポジションの決済を、未決済のまま残るポジションと同量の新しいポジションの注文と捉えます。

引用元:iForex(アイフォレックス)

また、禁止している取引として以下が挙げられています。

許可されない取引行為
iFOREXは公正な取引をサポートし、遅延価格での取引や価格操作、時間操作など不正な取引や、違法または不当な優位性を得るために利用されるその他の行為などの行為を容認しません。このような行為の例を以下に示します。(ここに記載されるものがすべてではありません)

スキャルピングはわずかな価格の動きで大きな利益を出そうと試みる取引戦略です。この戦略を実行するトレーダーは、小さな価格変動は大きなものに比べて捉えやすいという考えに基づき、1日に10から数百に及ぶ取引を行います。
オートメーション(例えばEAS)またはアルゴリズミック取引は、注文の時間、価格、量などの変数を事前にプログラムされた取引指示を実行するアルゴリズムで取引注文を入力するために電子プラットフォームを使用することであり、多くの場合人間の介入なしに「ロボット」が注文を起動します。
API取引はアプリケーション·プログラミング·インタフェースで、他のプログラムと相互作用するソフトウェアプログラムを使用したすべての取引のことです。APIはトレーダーと市場の間の仲介者として機能し、必要に応じて注文を中継し、情報を検索します。
「複数口座」は、iFOREXから複数の口座関連のメリットを不当に享受する目的で、一人のお客様が2つ以上の口座を設定する状況を指します。

引用元:iForex(アイフォレックス)

禁止している取引内容をまとめると、以下が該当します。

・1日に10から数百に及ぶスキャルピング取引

・自動売買

・iForex(アイフォレックス)で2つ以上の口座を用いた取引

要約すると、iForex(アイフォレックス)では明確に両建ては禁止されていないことが分かります

ただ、実質的におこなえるのは同じ口座内で両建て取引することのみ禁止されていない状態です。

同一口座内での両建てのみ許可されている

iForex(アイフォレックス)では、他の海外FXと違って口座種類は1つしかありません。

口座開設する際に選択肢がないイメージがあるかもしれませんが、初心者の場合は悩むことなく口座開設できるメリットがあります。

iForex(アイフォレックス)で唯一の口座内で、両建てすることは禁止されていません。

ここで注意したいのは、明確に禁止事項として取り上げられているだけであり、許可されているわけではない点です。

あくまでも両建てはグレーな取引であることを念頭に置いて、取引する必要があります。

iForex(アイフォレックス)で禁止されている6つの両建て取引

iForex(アイフォレックス)において、禁止されている両建てとしては、以下の6つが存在します。

・複数人の口座間での両建て

・異業者間での両建て

窓開けを狙った両建て

経済指標発表を狙った両建て

アービトラージ

接続遅延やレートエラーを狙った両建て

ただ、明確に禁止事項として取り上げられているわけではなく、禁止事項を読み解くことで禁止されていると判断できます

各両建てについて、詳しく解説します。

1.複数人の口座間での両建て

iForex(アイフォレックス)では、同一トレーダーが複数の口座を開設することを以下で明確に禁止しています。

「複数口座」は、iFOREXから複数の口座関連のメリットを不当に享受する目的で、一人のお客様が2つ以上の口座を設定する状況を指します。

引用元:iForex(アイフォレックス)

12.3. お客様が複数の口座を開設している場合、当社は資金をある口座から別の口座へ移動する権利を有します。これは、送金が行われる口座でポジションの決済が必要な場合にも適応さ
れます。

引用元:iForex(アイフォレックス)

もし、複数口座を開設して取引しても、発覚した時点で口座凍結などの処分が下されます。

よって、自分ではなく他人と協力して両建てするという方法を採るケースが見られます。

例えば、家族と結託して自分で通貨ペアのショートを保有し、家族が同じ通貨ペアのロングを保有することで、両建てが成立するのです。

ただ、他人と結託しての両建ては禁止事項に該当します

一見するとバレない印象があるかもしれませんが、独自のテクノロジーによって怪しいと判断されて、バレてしまうケースが大半です。

また、当然ですが他人になりすまして複数口座を開設しようとしても、本人確認によってバレてしまうので絶対におこなわないでください。

2.異業者間での両建て

同じiForex(アイフォレックス)内での取引で両建てがバレてしまうのであれば、違う業者を活用して両建てすれば良いと考えがちです。

例えば、iForex(アイフォレックス)でロングポジションを持ち、違う業者で同じロット数のショートポジションを持つなどの方法があります。

ただ、これも違反行為となるので絶対におこなわないでください

3.窓開けを狙った両建て

iForex(アイフォレックス)で禁止されている両建てに窓開けを狙った両建てがあげられます。

窓開けとは?

連続したローソク足の終値と始値の間に隙間が生じることを窓開けといいます。

相場の性質上、窓開けが発生した後は開いた窓を埋めるような値動きを伴います。

窓を埋めにいく値動きを狙う場合、片方のポジションのみではどうしてもリスクが発生するため、窓開けを狙った取引に両建てが活用される場合があります。

しかし、iForexでは窓開けを狙った取引は禁止行為に該当するため、両建てをおこなう際には気をつけましょう。

4.経済指標発表を狙った両建て

経済指標発表を狙った両建ては、iForex(アイフォレックス)の取引では禁止されています。

背景には、突発的な価格変動を利用したゼロカットを悪用した取引に該当するためです。

経済指標発表のタイミングで両建てを建てておくと、含み損が出たポジションはゼロカットによりトレーダーの負担が軽減されます。

一方、もう片方のポジションに大きな含み益が発生すると、iForex側にとってさらに負担となりかねません。

そのため、経済指標発表のタイミングにおける両建てポジションは、厳しい規制を受けるでしょう。

5.アービトラージ

iForex(アイフォレックス)で禁止されている両建てにアービトラージがあげられます。

アービトラージとは?

同一銘柄の価格差(利ザヤ)を狙った取引手法で、裁定取引(サヤ取り)ともいわれます。

海外FXにおけるアービトラージの種類として、スワップアービトラージ、業者間アービトラージ、ボーナスアービトラージ、3通貨アービトラージなどがあります。

アービトラージはリスクを抑えつつ利益が得られるばかりか悪質な取引も存在するため、多くの海外FX業者では禁止事項に定められています。

iForex(アイフォレックス)も例外ではなく、とくに業者間アービトラージでは細心の注意が必要です。

6.接続遅延やレートエラーを狙った両建て

iForex(アイフォレックス)での取引では、接続遅延やルートエラーを狙った両建てが禁止されています。

接続遅延とは?

重要な経済イベントや世界経済に大きな影響を及ぼすニュースなどにより、一気に注文が殺到し取引サーバーに過度な負担がかかることで接続が遅延する現象をいいます。

接続遅延によりレートパネルの表示が固まり、価格変動が滞っている状況を利用して両建てをおこなうと禁止行為に該当します。

接続遅延やレートエラーが発生した際は取引サーバーへの負担がおさまるのを待ち、値動きが安定したところで両建てではなく、通常の取引をおこないましょう。

iForexで禁止されている両建てはバレるの?

特に、異業者間で両建てしようとした場合に、業者が違うのでバレないと思いがちです。

ただ、iForex(アイフォレックス)の利用規約には以下の事項が存在します。

4.4. 当社との間で発注された任意の注文に関し、当社はマーケットメーカー(本人)としての役割を果たします。お客様は、任意の注文実行後に当社が単独の裁量で、各ポジションを別の金融業者(当社が属するグループ内の企業を含む)で両建てすること、別のポジションと相殺すること、そのポジションから取引利益を得る目的で保有することがあることを通知されています。

引用元:iForex(アイフォレックス)

要するに、iForex(アイフォレックス)の取引内容はiForex(アイフォレックス)が属するグループ内の企業を含めて、別の金融業者にも情報を共有しているのです。

よって、バレないと思っていても実質的にバレてしまうので要注意です。

また、海外FXではMT4やMT5を使ってトレードするケースが大半であり、プラットフォームが同一の場合は両建てしていることがばれる可能性が極めて高い状況です。

iForex(アイフォレックス)では、MT4やMT5の利用は禁止されており、独自プラットフォームであるFXnet Viewが利用可能ですが、もし違うプラットフォームを利用する場合は取引情報が筒抜けとなり、両建てしていることが発覚します。

iForex(アイフォレックス)で両建てする6つのメリット

iForex(アイフォレックス)で両建て取引したい場合、実質的に同一口座内でおこなうしかありません。

そこで、実際に両建てすることによって以下のメリットが存在します。

・両建てはロスカットされることがない

・含み損をカットして負けのリスクを減らせる

・税金対策になる

証拠金が少なくてすむ

エントリーや決済で冷静になれる

急変動時に含み益を維持できる

各メリットについて、詳しく解説します。

1.両建てはロスカットされることがない

同じ通貨ペアでポジションの同数量の両建てする場合、単純に購入した時点での損益が固定されます。

例えば、アメリカ雇用統計など相場の急変動が発生するシーンでも、両建てすることでロスカットされる心配がありません。

相場は狙ったとおりの方向に進んだとしても、急な有事などが発生して一時的に直近の高値や安値を更新し、すぐに元の額に戻るケースが散見されます。

両建てして相場が元の状況に戻るまで待機して、相場の急変動でロスカットされてしまって大きな損失が発生することを防止できるのです。

2.含み損をカットして負けのリスクを減らせる

FX取引の原則として、どれだけ利益を上げるのかも重要ですが、損失を最小限に抑えて負けない仕組みを構築できるかが重要です。

損切りできずにポジションをいつまでも保有して、傷口を広げてしまうのは避けなければなりません。

また、相場を読み切れなかったり、決済の判断が遅れたりして損失が確定することを許容できる精神的余裕が必要です。

そこで、両建てすることで含み損を減らすアプローチを取り、投資資金の目減りを抑えたトレードが可能です。

具体例を挙げると、たとえば1ドルが110円で1,000通貨の買いポジションを現在保有し、相場が1ドル100円となり10円分が円高に推移したとします。

このとき、含み損は10円×1,000通貨で1万円になりますが、もし1ドルが105円に回復して5円分が円安になったタイミングで売りポジションを1,000通貨持つと、売りポジションの含み益は5円×1,000通貨で5,000円になります。

結果として、買いの含み損が1万円で売りの含み益が5,000円で、差し引き5,000円の損失に押さえられるのです。

以上のように、少しでも損失を抑えるためにも両建ては積極的に取り入れたい方法と言えます。

3.税金対策になる

iForex(アイフォレックス)における両建てテクニックとして、節税のために両建てする方法があります。

年末の12月に含み益のあるポジションを保有していて、税金はその年の1月1日から12月31日までの収入に対して課税されます。

もしそのまま決済して利益すると、確定申告が必要になるもしくは税金負担が跳ね上がってしまうのです。

具体的には、海外FXでは利益に応じて以下の税金がかかります。

所得金額 税率 控除額 住民税
195万円以下 5% 0円 10%
195万円超え、330万円以下 10% 97,500円 10%
330万円超え、695万円以下 20% 427,500円 10%
695万円超え、900万円以下 23% 636,000円 10%
900万円超え、1,800万円以下 33% 1,536,000円 10%
1,800万円超え、4,000万円以下 40 2,796,000円 10%
4,000万円超え 45 4,796,000円 10%

たとえば、年間所得が330万円に到達するかどうかの状況で、年末に利益を確定すると税率が10%なのか20%なのかの違いが生じます。

あえて利益を確定させずに翌年に繰り越すことにより、税率を抑えられるのです。

ただ、年末年始はどうしても値動きが激しくなりがちで、両建てでリスクヘッジしながら翌年に持ち越すという方法が有効です。

4.証拠金が少なくてすむ

iForex(アイフォレックス)で両建てするメリットに証拠金を少なくできる点があげられます。

両建てに移行した際は、ポジション同士の証拠金が相殺されるため、必要となる証拠金ははじめに保有したポジションのみが対象となるでしょう。

したがって、両建てへの移行で証拠金維持率が一気にさがるような事態は発生しません。

ただし、証拠金は少なくてすむものの、スプレッドは1つのポジションごとに発生するため、時間帯や取引銘柄ごとのスプレッド幅の変動には注意が必要です。

5.エントリーや決済で冷静になれる

両建てを取り入れると、エントリーや決済で冷静になれます。

利益確定や損切りなどの決済を判断する際に、感情による思惑をはさむと、よい結果にはつながりません。

そのようなシーンで一旦、両建てに移行しておくと損失リスクがなくなった安心感から冷静になれます。

冷静さが保たれれば、感情によって見えていなかった判断基準がしっかりと認識でき、機械的な決済ができるようになるでしょう。

感情的になって決済がうまくいかない場合は、両建てによるフラットな目線を取り入れるのがおすすめです。

6.急変動時に含み益を維持できる

両建ては急変動時の含み益の維持に役立ちます。

保有しているポジションに含み益を抱えている状況で、経済指標発表や要人発言などの経済イベントを迎えると結果次第では積み上げてきた含み益を失う場合もあります。

しかし、経済イベントの前に一時的に両建てを建てておくと、両建てのリスクヘッジにより含み益を減らさなくてすむでしょう。

仮に経済イベントの結果が損失方向への値動きを発生させるのであればポジションを決済し、含み益方向の値動きであれば両建ての解除により含み益を伸ばせます。

iForex(アイフォレックス)で両建てする際の6つの注意点

iForex(アイフォレックス)の両建てによって、注意すべきポイントがあります。

主な注意点は、次の6つです。

1.コストが2倍かかる

2.両建てするだけでは利益が発生しない

3.ロスカット水準が0%に設定されている

4.2つのプラットフォームを監視しなくてはならない

5.大きな利益は狙いにくい

6.決済タイミングが難しい

各注意点について、詳しく解説します。

1.コストが2倍かかる

両建てでは、単純にロングとショートの注文を同時に行うことになり、スプレッドやスワップが2倍発生します。

証拠金も十分確認して両建てしないと、あっという間にロスカットされる可能性があるので要注意です。

また、スワップ差によってはマイナスとなり、ポジションを持ち続けることでじわじわと傷口が広がります。

基本的に、両建ては短期間で緊急的に用いることを前提にして利用してください。

2.両建てするだけでは利益が発生しない

両建ては、利益を出すための手法ではなく緊急時などに仕方なく用いる取引手法です。

両建てで利益を出そうとした場合、ゼロカットシステムを活用しなければなりません。

ただ、ゼロカットシステムを活用した両建て取引は、迷惑行為として取られて口座凍結などのペナルティをうける可能性があるので注意してください。

3.ロスカット水準が0%に設定されている

iForex(アイフォレックス)では、独自のゼロカットシステムが採用されています。

また、マージンコールは0.25%で、ロスカット水準は0%と他の海外FX業者にはないギリギリのタイミングでの発動となるのです。

最後まで取引を継続できるメリットがある反面、両建てする際にはゼロカットとロスカットが同じ水準となる点に注意が必要です。

両建てする場合、証拠金維持率を常に確認しながら取引してください。

4.2つのプラットフォームを監視しなくてはならない

iForexでは、1人が複数の口座を開設できない仕様となっています。

よって、1つのメールアドレスを用いて、別のアカウントを作成できません。

また、2つのメールアドレスを用いて複数口座を作った場合、規約違反となってしまうのです。

もし、規約違反を犯してしまうと、仮に利益が発生した場合でも出金拒否や口座凍結などの処分を受けるので注意してください。

iForexの同一口座内で両建てをしようとした場合、違うプラットフォームを表示させて運用します。

異なるプラットフォームで両建てしようとした場合、画面を常に切り替えながら運用しなければなりません。

マルチモニター化するなど、表示方法の工夫は必須となります。

また、iForexと他のプラットフォーム間で常にスワップポイントなどを意識して運用しなければならず、他の海外FX業者と比較して手間がかかります。

5.大きな利益は狙いにくい

両建てで、実質的に利益を上げる方法として、スワップポイント狙いがあります。

スワップポイントは、よほど大きなロット数で保有しない限りは、大きな利益を上げられないものです。

例えば、1日1,000円以上の利益を出すためには、10億円ほどの投資資金が必要となります。

むしろ、スプレッドや取引手数料を考えると、損失が発生する可能性も否定できません

地道に利益を出したい方以外は、裁量トレードに力を入れた方が良いでしょう。

6.決済タイミングが難しい

iForex(アイフォレックス)に限らず両建てをおこなう際は、決済タイミングが難しいため注意が必要です。

移行するのは簡単な両建てですが、決済タイミングを誤ると逆に損失を広げてしまうリスクを伴います。

含み益が伸びそうなポジションを残したとしても、一時的なフェイクで値動きが転換した場合、一気に含み損を抱えてしまいます。

両建てを決済する際はしっかりとしたトレンドを確認したうえで、逆指値を確実にセットし損失を膨らませない決済をおこないましょう。

両建ての決済がうまくいかないときは、少額ロットデモトレードを活用して両建ての決済タイミングを練習しておく必要があります。

iForex(アイフォレックス)でできる4つの両建て手法

iForex(アイフォレックス)では、主に次に取り上げる4つの両建て手法を適用できます。

うまく活用して、取引を有利に進めてください。

1.利益を出すための両建て

基本的に、両建ては利益を出すための手法ではないと説明しましたが、利益を出すための両建て方法も存在します。

それは、利益を固定しつつ相場の様子を見ながらポジション決済する取引手法です。

利益を少しでも出したい場合にスタンダードな手法となっており、プロトレーダーも積極的に採用している取引手法です。

両建てすることで、利益を固定しつつ最後まで相場を見定めた後にジャッジ可能であり、もし大きく相場が反転したとしても利益を出せます。

2.ロスカットを回避するための両建て

ロスカットを回避するための両建てとは、強いトレンドと逆行したポジションを保有している状況で、ロングとショートのポジションを入れ替えロスカットを回避する方法です。

iForex(アイフォレックス)で両建てを活用し、ロット数をキープしたままロングとショートのポジションチェンジできます。

ポジションチェンジできれば、利益の可能性を残せるので次のトレードに繋げられます

3.トレンドの初動をつかむための両建て

iForex(アイフォレックス)でできる両建ての1つに、トレンドの初動をつかむための両建てがあげられます。

トレードにおいて優位性のあるタイミングで取引をおこない、着実に利益を積み上げていくためには、トレンドフォローが欠かせません。

しかし、相場の値動きの7割はレンジが占めているといわれています。

収益チャンスとなるトレンドの初動をつかむために、レンジ局面の終盤に両建てを活用します。

具体的な移行タイミングは、レンジの高値と安値をブレイクしそうなタイミングとなります。

思惑どおりレンジをブレイクすれば、利益を伸ばせるポジションのみ残しトレンドについていき、含み益が伸ばせるでしょう。

仮にレンジが継続したとしても損失は発生しません。

4.相関性の高い通貨ペアにおける両建て

iForex(アイフォレックス)での取引では、相関性の高い通貨ペアにおける両建てが有効です。

値動きに多少の違いはあるものの、たとえば欧州通貨同士オセアニア通貨同士の通貨ペアの相関性が高くなる傾向にあります。

欧州通貨ペアではユーロ/米ドル(EUR/USD)とポンド/米ドル(GBP/USD)、豪ドル/米ドル(AUD/USD)とニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD)などがあげられます。

相関性の高い通貨ペアを両建てに活用すれば、値動きやポジション次第では大きな利益が得られる場合もあるでしょう。

海外FX業者の両建て禁止状況

iForex(アイフォレックス)で認められている両建てや禁止されている両建て、活用できる両建て手法などを紹介してきました。

iForexでの両建ては禁止事項が多く、両建てに厳しいFX業者といえます。

海外FXで本格的に両建てを活用していきたい場合、両建てに関して寛容な海外FX業者を選ぶことがポイントとなります。

そこで、海外FX業者の両建て禁止状況を比較したうえで、両建てを取り入れやすい寛容な海外FX業者両建てに厳しい海外FX業者を紹介していきます。

各海外FX業者の両建ての禁止状況は、次のとおりです。

【海外FX業者の両建て禁止状況】

海外FX業者

業者間の両建て

複数口座間の両建て

同一口座での両建て

iFOREX

禁止

禁止

許可

Exness

許可

許可

許可

XM Trading

禁止

禁止

許可

Traders Trust 

許可

許可

許可

FxPro

禁止

禁止

許可

GeneTrade

禁止

禁止

許可

LAND-FX

禁止

禁止

許可

Big Boss

禁止

禁止

許可

IS6FX

禁止

禁止

許可

Tradeview

許可

許可

許可

Titan FX

許可

許可

(ゼロカット狙い無効)

許可

Vantage FX

禁止

禁止

許可

AXIORY

許可

許可

許可

FXDD

禁止

禁止

許可

FBS

禁止

許可

(ゼロカット狙い無効)

許可

HotForex

禁止

禁止

許可

海外FX業者の両建て禁止状況を見てみると、両建ては多くの海外FX業者で厳しい傾向にあるようです。

ここからは、両建てに寛容な海外FX業者と両建てに厳しい海外FX業者に分けてそれぞれ紹介していきます。

海外FXで両建てを積極的に活用していきたい方は、本項で紹介する両建てに寛容な海外FX業者をぜひチェックしてみてください。

両建てに寛容な海外FX業者

両建てに寛容な海外FX業者は、以下のとおりです。

【両建てに寛容なFX業者】

海外FX業者

業者間の両建て

複数口座間の両建て

同一口座での両建て

Exness

許可

許可

許可

Traders Trust 

許可

許可

許可

Tradeview

許可

許可

許可

Titan FX

許可

許可

許可

AXIORY

許可

許可

許可

iFOREXよりも両建てに寛容な海外FX業者には、ExnessTraders TrustTradeviewTitan FXAXIORYがあげられます。

ここで紹介している海外FX業者では、いずれも両建て以外の取引に関する規制自体が緩めとなっています。

さらに、スキャルピングや自動売買(EA)などの取引に制限を受けることがありません。

また、約定力の高さ取引コストの低さなど、取引環境にも定評がある業者が多い傾向にあります。

海外FXでの取引に両建てを活用する場合はペナルティを受けないためにも、上記で紹介した海外FX業者を選ぶことをおすすめします。

次は、両建てに厳しい海外FX業者を見ていきましょう。

両建てに厳しい海外FX業者

両建てに厳しい海外FX業者は、以下のとおりです。

【両建てに厳しい海外FX業者】

海外FX業者

業者間の両建て

複数口座間の両建て

同一口座での両建て

iFOREX

禁止

禁止

許可

GEMFOREX

禁止

禁止

許可

XM Trading

禁止

禁止

許可

LAND-FX

禁止

禁止

許可

Big Boss

禁止

禁止

許可

GeneTrade

禁止

禁止

許可

Vantage FX

禁止

禁止

許可

HotForex

禁止

禁止

許可

上記で紹介した海外FX業者は、iFOREXを含めいずれも同一口座内での両建てのみにしか対応していません。

海外FXでの取引に複数口座を使用した両建て業者間を跨いだ両建てなどを活用したい場合、上記で紹介した海外FX業者の利用は避けておく必要があります。

とくに、業者間を跨いだ両建てをおこなう際、どちらか1社でも上記のFX業者が含まれているとペナルティが発生するリスクが高まるでしょう。

iForexの両建てに関するよくある質問

ここでは、iForexの両建てに関する、以下のようなよくある質問について紹介します。

・iForexはスキャルピング可能?

・両建てしてロスカットされたら追証は発生する?

・iForexの最大取引単位と最小取引単位はいくら?

・誤って他口座との間で両建てしてしまった場合はどうすればよい?

・両建てができない取引プラットフォームはある?

・両建てに利用できないボーナスはある?

・取引銘柄によって両建てに制限は受ける?

・両建てがバレたらどうなる?

回答も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

iForexはスキャルピング可能?

iForexではスキャルピングトレードを禁止しているため、短期間でコツコツと利益を上げるトレードをおこなえません。

1日10回以内の短期トレードを認めていますが、あくまでもこれは操作を間違えた場合の救済措置に過ぎません。

両建てとの相性も良いスキャルピングが利用できないため、実質的にスワップポイント狙いの両建てを狙っていくことになります。

両建てしてロスカットされたら追従は発生する?

もし同一口座での両建てをおこなう中で、操作ミスなどでロスカットされた場合は、追証は発生しません。

これは、iForexはゼロカットシステムを採用しているためです。

もし、口座残高がマイナスになった場合でも、iForexがマイナス分を補填してくれます。

ただし、不正な方法で両建てしている場合は、ゼロカットの適用が拒否される場合があるので注意してください。

iForexの最大取引単位と最小取引単位はいくら?

iForexの取引単位は、銘柄ごとに異なる特徴があります

目安では、通貨ペアの最小取引単位は750〜2,000通貨、最大取引単位は12,000,000〜30,000,000通貨となっています。

誤って他口座との間で両建てしてしまった場合はどうすればよい?

他の海外FX業者との間で、意図せず両建てになってしまうことがあります。

もし、両建てになっていることが発覚した場合、正直にiForexに申告する必要はありません

通常、1回や2回程度両建てとなってしまっても、単なるミスと判断されておとがめなしとなるのが一般的です。

ただし、1回ぐらいなら問題ないと考えて、意図的に両建てするとバレる可能性があるので、絶対にやめましょう。

両建てができない取引プラットフォームはある?

iForex(アイフォレックス)で両建てができない取引プラットフォームはありません。

取引に利用可能な独自ツールFXnet Viewでは、同一口座での両建てが認められています。

両建てに利用できないボーナスはある?

iForex(アイフォレックス)では3つのボーナスが提供されていますが、両建てに利用できないボーナスはありません。

iForexで両建てに利用できるボーナス

【125%入金ボーナス】
 初めての入金を対象に最大1,000ドルまでの入金に対して入金額の100%、1,000~2,000ドルまでの入金に大して入金額の25%が受け取れるボーナスです。
 ボーナスは現金ではなくトレーディングチケットで進呈されます。

【ペンディングボーナス】
 2回目以降の入金に対し、取引量に応じてボーナスを最大で入金額の100%まで獲得できるボーナスです。
 90日間有効なペンディングボーナスは、現金としての出金や証拠金などに使用できます。

【年利3%キャッシュバックボーナス】
 有効口座残高10万円以上を対象に、有効口座残高に応じて年利3%のキャッシュバックが受けられるボーナスです。
 受け取ったキャッシュバックは現金としても証拠金としても活用できます。

iForexで開催されている豪華ボーナスを両建てに活用していきたい方は、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。

【2022年最新版】iForexボーナスの種類・特徴・受け取り方まとめ

取引銘柄によって両建てに制限は受ける?

iForex(アイフォレックス)で両建てをおこなう際は、取引銘柄による制限は受けません。

いずれの取引銘柄であっても同一口座内であれば両建てが活用できるでしょう。

両建てがバレたらどうなる?

iForex(アイフォレックス)で両建てがバレたら禁止事項への抵触となり、ペナルティの対象となります。

ペナルティの対象になると利益の出金拒否口座凍結などの措置がとられる可能性が高いでしょう。

iForexの取引では、ペナルティ措置を講じられないためにも禁止された両建てをおこなわないように注意が必要です。

まとめ

iForex(アイフォレックス)では、ほかの海外FX業者と違って口座種類が1つしかなく、両建てできる方法は同一口座内に限定されます。

ただ、両建て手法を有効活用することで、突発的に問題が生じた際にリスク低減を図れます。

両建てにより損失リスクが低減できれば、トレードによる損失が抑えられるでしょう。

また、禁止事項を十分に理解しておけば利益を出すための両建ても十分に可能となるため、本記事で紹介した両建て手法や注意点などを是非有効活用してみてください。