海外FXでのロット数を徹底解説!計算方法から適正な設定基準まで紹介!

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海外FXの高いレバレッジで取引をしていると、使用できるロット数の幅が広いと感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ロット管理をしっかりと理解できていないと、資金に見合った取引ができずに損失リスクを高めてしまいます。

「ロットのことがよく分からない」

「計算方法や適正な設定方法が知りたい」

「FX業者を最大ロット視点で選ぶコツが知りたい」

FX業者によって取引に使用できる最大ロット数は違います。

本記事では適正なロット管理を行っていくための計算方法や各FX業者の最大ロット視点での選び方のコツを解説しています。

記事を一読することで、海外FXでの取引において適正なロット管理ができるようになるでしょう。

最大ロット視点での最適なFX業者も紹介していますので、ロット管理を理解した際の業者選びの参考にしてみてください。

海外FXでのロットとは?

FXで取引する時に使用する基本的な単位をロットと表現します。

取引ではレバレッジによって使用できるロットあたりの必要証拠金が変化します。

FXでの取引では、このロット数を資金に見合った適正値に設定して取引しているといえるでしょう。

まずは、取引で適正なロット管理を行う上で基本となる内容を以下の順で説明していきます。

・基本的なロットの単位

・口座で使用できるロット制限

・注文にかかるロット制限

基本的なロットの単位

基本的なロットの単位について解説します。

FXで取引する際はロットを使って取引するとお話ししました。

しかし、単純に1ロットの単位が1通貨というわけではありません。

単位が同じだと、1ロットの取引で価格変動分と等倍の利益しか得られないことになるでしょう。

そのため、100,000通貨などの大量の通貨を「ロット」という1つのパックにして取引ができるようにしたわけです。

例えるなら、鉛筆1ダースやジュースの箱買いなどと同じような感覚です。

FX業者によって基本となるロット数は変わりますが、海外FXでは1ロット:100,000通貨の業者が主流です。

取引にロットを利用すれば、1ロットを選択するだけで100,000通貨分の取引が可能になるというわけです。

また、ロットを使うことで、取引時の誤注文防止にも役立ちます。

100,000通貨など大量の通貨量で取引をしていると、数字に使われている「0」の数が多く、入力が大変になります。

そのような状況で10,000通貨や1,000,000通貨の取引に変更する場合、「0」の入力間違いが起こりやすくなるでしょう。

取引にロットを使って単純化しておけば、仮に10,000通貨や1,000,000通貨への取引変更も簡単にできます。

ロットは誤入力を減らしたり、入力にかかる手間を軽減する面でも欠かすことのできない仕組みといえるでしょう。

このようにFXの取引でロットは100,000通貨などの通貨量の多い取引を、より簡単なものにするために使われるわけです。

口座で使用できるロット制限

海外FXではFX業者毎に使えるロット数が最大ロット数という形で制限されています。

最大ロット数は海外FX業者によって異なります。

また、いつでも最大ロット数が同じというわけではなく、1つの口座で使用できるロット数によっても変わってくるでしょう。

1つの口座によって取引に使用できる最大ロット数も、海外FX業者によって制限が違うため、取引する資金の大きさによって提供されている最大ロット数が十分かどうかを基準にFX業者を選ぶようにします。

注文にかかるロット制限

取引に使用できるロット制限は、1つの口座内で最大ロット数という形で決められていますが、1回の注文においても最大ロット数が設定されています。

1つの注文にかかる最大ロット制限は1つの口座の最大ロット制限に比べると低い傾向にあります。

海外FXでの取引では、それぞれ1口座と1注文の最大ロット数を把握して取引するようにしましょう。

例をあげると、1つの口座の最大ロット数が500に対し注文にかかる制限が50だと、50ロットの注文を最大10個まで同時にポジションが保有できるという計算になります。

海外FXでのロット計算

ロットの仕組みや目的について解説してきました。

本項では海外FXでロット計算していく上で必要な考え方を、以下のとおり順序立てて説明していきます。

・資金はレバレッジとロット数で管理

・ロットの計算方法

・ロット別の損益計算

・適正なロット基準の計算

資金はレバレッジとロット数で管理

FXの取引での資金管理はレバレッジをベースに、ロット数を変えることで行っていきます。

大量の通貨量をまとめた形で表現するロットですが、1ロットが100,000通貨での取引では高額の証拠金が必要となるため、そのままではとても取引できません。

そこで必要になってくるのがレバレッジです。

FXはレバレッジにより実際よりも少ない証拠金で取引できることから、ロット管理はレバレッジを基にして計算するというわけです。

仮にレバレッジ1,000 倍での取引したとすると、使用するロット数に応じて必要証拠金も変わってきます。

この場合、レバレッジ1,000倍を基に、それぞれのロット数の必要証拠金を目安にして自分の資金量に適したロット数を決めていくことがロット管理です。

以上のようにロット管理はレバレッジを基準とした各ロットの必要証拠金に応じて、管理変更していくようにしましょう。

ロットの計算方法

ロットでの管理について理解したところで、実際にロットの計算方法を見ていきましょう。

まずロット計算の大枠を簡単に説明しておくと、口座の資金量では最大何ロットまで取引できるかを計算していく手順となります。

流れとしては「1.レバレッジを基にした必要証拠金の算出」により、ロット単位の必要証拠金を把握して、「2.資金内で何ロットまで取引できるか」を求めていきます。

1.レバレッジを基にした必要証拠金の算出

 レート×通貨量(ロット)÷レバレッジ=必要証拠金

2.資金内で何ロットまで取引できるか

 資金÷ロット単位の必要証拠金=取引できるロット数

例として、ドル円(1ドル130円)、レバレッジ1,000倍、100,000通貨(ロット)、資金50,000円で取引できるロット数を計算してみましょう。

・130(円)×100,000(1ロット)÷1,000(倍)=13,000(円)

・50,000(円)÷13,000(円)=3.84(ロット)

計算の結果から、資金50,000円で取引できるロット数が分かりました。

算出した資金内での最大取引可能ロット(3.84ロット)の中で、0.5ロットや1ロットなど状況に応じてロット数を管理調整していくイメージです。

ロット別の損益計算

ロット管理をしていくには、計算によって資金の中で取引できるロット数が把握できるようになるだけではなく、選んだロットの値動きに応じた損失額も分かっておく必要があります。

ロット別の値動きによる損失が分かっていない状態で取引していると、予想に反した思わぬ損失につながってしまうでしょう。

そこで、ロット別の値動きによる損失がどのようになるのか目安となる一例を紹介します。

想定はドル円(1ドル130円)、レバレッジ1,000倍、1ロット(100,000通貨)の場合の1pips(0.01円)あたりの損益です。

・1ロット(100,000通貨)あたりの損益

 130(円)×100,000(通貨)÷1,000(倍)×0.01(円)=130(円)

さらに1ロットあたりの1pipsの損益である130円をベースにした0.1ロット、10ロット、100ロットにおける損益の算出結果は次のとおりです。

・0.1ロット:13円

・10ロット:1,300円

・100ロット:13,000円

このように取引するロットを選択したあとは、保有中のポジション1pipsあたりの値動きでどれくらいの損益が発生するかも把握するようにしましょう。

適正なロット基準の計算

ロット管理の最終段階として適正なロット基準について解説します。

FXの取引では、数回の取引による損失だけで口座資金を簡単に失ってしまうような取引は好ましくありません。

そうならないための適正なロット基準として、損失が発生した際の損失額が資金の2%程度で済む範囲に設定するようにしましょう。

損失を2%程度に押さえて取引を続けている限り、数回の負けで資金を失ってしまう確率を大幅に低減できるからです。

先ほどの資金50,000円の例でいうと、資金2%の1,000円を失わない範囲ということです。

ここで、損切りを20pipsと仮定し1pipsあたりの損益を参考にすると次のようになります。

13円(0.1ロット損益)×20pips=260円(0.1ロットでの損切り額)

1,000円(損失許容額)÷260円×0.1(ロット)=0.38(適正ロット)

計算の結果から資金50,000円での取引で損失許容を2%で設定した場合、0.3ロットまでが適正ロットということになるでしょう。

海外FXでロット管理の留意点

FXの取引における適正なロット管理までの計算を説明してきました。

ここからはロット管理の留意点を以下のとおり解説していきます。

・レバレッジ制限を意識

・経験が浅い場合は低ロット

・口座資金のポジション制限

レバレッジ制限を意識

適正ロットを選定できたら、レバレッジ制限も意識するようにしましょう。

自分が取引で使用するロットを決めたとしても、レバレッジ制限により意図しないレバレッジで取引している可能性があるため注意が必要です。

海外FX業者ではそれぞれレバレッジ制限が設けられていることがあります。

レバレッジ制限により選んだロットでの必要証拠金が高くなることで、必然的にロスカットの確率も高くなるでしょう。

取引前にはFX業者のレバレッジ制限にかかっていないかを確認しておく必要があります。

レバレッジ制限に関しては以下の記事で解説してますので、ぜひ参考にしてみてください。

海外FXのレバレッジ制限から計算まで徹底解説!最適業者や注意点も紹介!

経験が浅い場合は低ロット

いくら資金が潤沢にあったとしても、経験が浅い場合は低ロットでの取引を心掛けましょう。

適正なロット管理ができても、経験が浅いと負けの回数だけが増えていくだけです。

ロットを増やすには資金量だけという観点ではなく、確実に収益を出していけるトレードスキルも必要です。

資金に余裕があったとしても再現性のある取引で収益を出せるようになるまでは、低ロットで取引して経験を積むようにしましょう。

口座資金のポジション制限

ポジション制限により口座資金を上手くロット管理できない可能性も考慮しておきましょう。

ポジション制限や1注文あたりの最大ロット数、1口座あたりの最大ロット数はFX業者によってまちまちです。

また、1注文の最大ロットと1口座の最大ロットの比率もそれぞれ異なります。

選んだ適正ロットが1注文のロット制限にかかっていなくても、複数の注文で1口座のロット制限にかかるなどの状況や、その逆の状況が生じることも想定しておきましょう。

ロット数からFX業者を選ぶコツ

ロット管理における留意点にあった海外FX業者の最大ロット数により損失を被らないために、最大ロット数から海外FX業者を選ぶコツを紹介していきます。

・ポジション保有の制限

・資金と最大ロットの比較

ポジション保有の制限

ポジション制限や最大ロット数制限を受けないためにも、制限が比較的に緩いFX業者を選ぶようにしましょう。

使えるロット数が大きければ、自分の適正ロットで取引したくてもロット制限によりポジションが保有できないなどの状況を回避できるようになります。

海外FX業者は提供している最大ロット数を公表しているため、業者を選ぶ際はチェックしてみましょう。

資金と最大ロットの比較

最大ロット数の多い業者を選んだからといって、むやみにロットを上げ過ぎてはいけません。

資金量に見合ったロットでの取引が重要なので、算出した適正ロットが最大ロットと大幅に差があるのなら、無理して最大ロットが高い業者を選ぶ必要はないというわけです。

口座の資金と最大ロットを比較して、自分の資金量に即した最大ロットを提供しているFX業者を選ぶようにしましょう。

ロット基準から選ぶおすすめ海外FX業者5選

海外FXにおけるロット管理の留意点と業者選びのコツを理解したところで、最大ロットを視点としたおすすめ海外FX業者を5社見ていきましょう。

・XM Trading

・AXIORY

・Exness

・FBS

・TitanFX

まず、それぞれのFX業者の最大ロット数一覧表は以下のとおりです。

FX業者

最大ロット数

口座)

最大ロット数

注文)

レバレッジ

最大ポジション

XM Trading

10,000

50

1,000

200

AXIORY

1,000

1,000

400

なし

Exness

なし

200

無制限

なし

FBS

なし

500

3,000

200

TitanFX

100

100

500

200

いずれの業者も、それぞれ提供している最大ロット数の特徴に違いがあるのが分かります。

1社ずつ最大ロット数視点での特徴を紹介していきます。

XM Trading

XM Tradingの魅力は1口座の最大ロット数が10,000ロットという点です。

1注文あたりの最大50ロットをカバーできるほどの大きさといえるでしょう。

口座開設や入金ボーナスが充実しているため、資金を超えた枠での取引も可能です。

AXIORY

AXIORYではレバレッジがやや低いものの、最大ポジション制限なしや注文の最大ロット数1,000倍など条件が申し分ありません。

資金に余裕があるベテラントレーダーには適した海外FX業者といえるでしょう。

Exness

Exnessはレバレッジ無制限でありながら、口座あたりの最大ロット制限なしが売りのFX業者です。

レバレッジ無制限を十分に活かした取引が可能といえるでしょう。

注文あたりの最大ロット数が、21時~翌07時(世界標準時)の間のみ、200から20に減少するという特性があるので注意が必要です。

FBS

注文あたりの最大ロットが500という高さを誇るFBSは、レバレッジも高く口座あたりのロット数制限もないためおすすめです。

最大保有ポジション数は200ですが、物足りないという方はECN口座を選択することで制限なしにすることができるでしょう。

TitanFX

TitanFXでは、各最大ロット数100と比較的低いものの、口座資金がどれだけ増えても常にレバレッジ500倍で取引できるという点が魅力といえるでしょう。

他者では資金が高額になってくるとレバレッジ制限が発生しますが、TitanFXでは発生しません。

レバレッジ制限を受けたくないという方にはおすすめの業者です。

まとめ

ここまで海外FXにおけるロットの計算方法や適正な設定基準、留意点を解説してきました。

ロット管理はFXの取引の基本です。

高いレバレッジで取引する海外FXではより一層必要なスキルといえるでしょう。

計算と聞くと取っ付きにくい感覚を受けてしまいがちですが、簡単なので積極的に取り組んでみてください。

海外FXでの取引に記事で紹介したロット管理基準や留意点を活用していくことで、自己資金をしっかりと守った防衛力の高い取引ができるでしょう。