海外FX損失繰越は不可能!節税対策4選をご紹介!

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海外FXの損失繰越は不可能です。

また、海外FXの専門家からみると国内FXと海外FXでは税率や税区分が違います。

とはいえなかなか両方トレードしてみないとわからないところではありますよね。

そこで、本記事では以下のことを解説していきます。

・海外FXの損失繰越の仕組み

・国内FXと海外FXの税率税区分の違い

・ゼロカットが有効なこともあり

・海外FXの損失繰越に適する節税対策4選

以上4部構成で国内FXも海外FXも両方トレードする人には必見の記事となっています。

また海外FXの損失繰越でお困りの方にも大変有益な情報が載っていますので、最後までご覧ください。

海外FXの損失繰越の仕組みを徹底解説!

ここでは海外FXの損失繰越の仕組みを解説します。

海外FXでは国内FXの損失との相殺ができません

また控除が適用できないことも知られています。

そこでこの項目では以上の2つについてわかりやすくまとめました。

国内FXの損失との相殺ができない

海外FXの損失は国内FXと仕組みが異なり、損失繰越ができません。

そもそも損失繰越とは損失が出た年に損失を翌年以降で3年間繰り越すことができるという便利な仕組みです。

例えば、2019年に国内FX業者で200万円の損失を出した場合、利益が出ていないので納税額は0円です。

そして、2020年に国内FX業者で100万円の利益が出たとします。

本来2020年にでた100万円の利益は課税対象となります。

昨年度の損失200万円を損失繰越できるということですね すると、2年間で-100万となります。

ですから2020年度も納税の必要がありません 。

そしてこの損失繰越は2021年まで適用になります。

ですから、2021年に100万の利益が出たとしても納税は不要ということです。

このように、国内FXで損失が出たときとても便利な仕組みが整っています。

しかし、海外FXとはいろんな面で仕組みが違います。

ですから、国内FXの損失との相殺はできかねます

控除が適用できない

海外FXが不利なところは損失繰越の控除が適用外である点です。

そもそも控除が適用外なので、損失繰越による節税は海外FXではできないと思っておいた方が良いでしょう。

ゼロカットの方が有効なこともあり!

海外FX損失繰越にはゼロカットの方が有効なこともあります。

とはいってもゼロカットとはまず何なのかわからない人もいるでしょう。

また、ゼロカットが有効な理由をわかりやすくまとめたのでご覧ください。

ゼロカットとは

ここではゼロカットについて解説します。

ゼロカットのメリットやデメリットを簡潔にまとめてご紹介していきますね。

ゼロカットのメリット

  • 追証のリスクがない
  • 口座残高以上の損失を負うことはない
  • ハイレバレッジ取引を行うことも可能

ゼロカットのメリットは次の項目で解説しているので、ここでは割愛します。

対してゼロカットのデメリットは以下のようになります。

ゼロカットのデメリット

  • 大きく相場が動くときに別に業者で両建てして利益を得ると口座は凍結される
  • 業者が約束を破り追証ありにすることもある

このようなデメリットがあります。

FX業者がリスクを負うので両建て取引は違法です。

ですから、もし両建て取引がバレた時点で取引は停止されます。

さらに口座は最悪の場合凍結されますのでご注意ください。

【追証無し?】海外FXのゼロカットとは?仕組みや安全な業者を紹介!

ゼロカットが有効な理由

一番のゼロカットのメリットは「追証のリスクがない」ことです。

ここで例を挙げます。

所持していた100万円が取引で‐50万円になった時の場合のことです。

海外FXのゼロカットでは本来払わなければいけない50万円を取引所が代わりに払ってくれます。

無くなった100万円は戻ってきません。

ですから海外FXでは100万円失うことになるのです。

それが国内FXの場合どうでしょう。

国内FXの損失繰越は、払わなければいけない50万円と無くなった100万円の計150万円の損失を翌年にも繰り越せるという制度です。

ですから国内FXでは150万円失うことになります。

そうなると海外FXでゼロカットシステムを取り入れているところで取引する方が場合によっては得なのではないでしょうか。

FX業者を選ぶ際に、ゼロカットのシステムがある海外FX業者で取引することをおすすめします。

ゼロカットシステムがあるFX業者では口座残高以上の損失を負うことはないので安心してください。

損失の上限が決まっていると、ハイレバレッジ取引を行うことも可能です。

海外FXと国内FXの税率や税区分の違いを徹底解説!

国内FXと海外FXは税率や税区分が異なります

海外FXも国内FXも両方トレードしている人は知っておいた方が良いでしょう。

そこで、国内FXと海外FXの税率や税区分の違いについて解説します。

海外FXと国内FXの税率の違い

国内FXの税率は一律で20.315%です。

これは金融商品の売却益や株式の取引と同じ税率になります。

一方、海外FXは、総合課税が適用されます。

総合課税とは所得税と同じようなものと考えて良いでしょう。

ご自身の給与所得を加えて考える必要があります。

何故なら総額で税率が変わってくる仕組みだからです。

日本では所得が増えるほど基本的に税率は大きくなります。

この制度は、累進課税制度ということで知られていることが多いです。

所得税の税率に関してはこちらの表をご覧ください。

課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 から 1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,000円

引用元:国税局HP

海外FXと国内FXの税区分の違い

国内FXは分離課税で、海外FXは総合課税です。

要するに、利用したFX業者によって税制の区分が違ってくるということになります。

国内FXは雑所得で分離課税です。

分離課税なので、税率も一定でしたよね。

海外FXは、雑所得の区分の中でも「その他の雑所得」に分類できます。

さらに「その他の雑所得」で総合課税なので、合算した所得により税区分が決まってくる仕組みです。

海外FXの節税対策4選をご紹介!

トレードを行う人で海外FXの有効な節税対策をご存知の方は少ないでしょう。

そこで、海外FXの節税対策4選をご紹介していきます。

もし海外FXをしている人で自分がまだ取り組んでいないものがあったら取り入れてみるのも良いですね。

少しでも参考になれば幸いです。

確定申告で経費を申告する

海外FXで1番大切なことは、経費を正しく申告することです。

FXの利益から経費を差し引くと所得が低くなるため、税金も安くなります。

経費として計上できそうなものは必ず領収書やレシートを保管しておきましょう。

・海外FXに関する教材

・FXのセミナーなどの受講料

・パソコンなど機器の購入費用

FXに関連するものの費用であれば、積極的に経費計上を行ってください。

とはいえスプレッドや手数料は経費にできないので注意が必要でしょう。

なぜならスプレッドや手数料はすでに損失の方に含まれているからです。

二重申告にあたる可能性が高いですよね。

正しく申告しなければ税務署につけ込まれることもありますので、注意してくださ

法人化する

海外FXで多くの利益が発生している場合に限りますが、法人化を検討してみるのも良いでしょう。

FXの利益は一般的に事業所得として認められないことが多いです。

副業であれば青色申告を行うといった節税対策を行えます。

しかしFXでは青色申告自体ができません。

個人で節税できる範囲は限られています。

ですから、節税対策を利用したいと考えるなら法人化が良いでしょう。

個人でFXを行っている場合より支払う税金が確実に少なくなります。

さらに、法人化すると、以下のようなメリットも期待できるでしょう。

・経費として計上できるものが増える

・損失繰越が可能になる(最大10年)

・給与を家族に支払うことも可能

法人の場合、さまざまなものが経費にできます。

個人では家族に給与を払うことはできませんよね。

法人化した際の最大のメリットは海外FXの損失を翌年以降の利益と相殺できるという点です。

さらに利益の相殺は最大10年という規定がありますので、毎年利益が相応に発生しているのであれば法人化を検討しましょう。

副業や他の海外FX業者の損益との相殺も考える

中にはいくつもの海外FX業者で取引している人もいますよね。

さらに仮想通貨やデザイナー、ライターなどといった他の副業をしている人もいるでしょう。

そういった方は他の損益と相殺することで所得総額が減ることになります。

それにより所得税や住民税なども減るでしょう。

ただし、国内FX業者で出た損益は相殺できませんので注意が必要です。

ボーナスの損失額を計上する

海外FXではボーナスも損失額として計上できることを知っておきましょう。

ボーナスも大きな額となることもありますよね。

取引をする際に現金だけでなくボーナスも失うことも海外FXでは少なくありません。

しかし取引履歴には現金の記録のみ記載されています。

ですから、失ったボーナスも忘れずに計上しましょう。

課税対象額が減るといったメリットがあります。

とはいえ、今後税制が変わる可能性も出てきているのでボーナスの損失に関しては注意してください。

海外FX損失繰越は不可能!節税対策4選をご紹介!まとめ

国内FXと海外FXは税率や税区分が違いました。

海外FXと国内FXの相殺ができないところは両方トレードしている人には良い情報だったでしょう。

損失繰越は海外FXではできませんでしたね。

しかし、さまざまな対策を練ることができますので、節税対策を1つずつ試してみてはいかがでしょうか。

節税対策について最後にまとめます。

・確定申告での正しい経費の申告

・利益が相応にあれば法人化する

・副業や他の海外FX業者の損益との相殺も考える

・ボーナスの損失額を計上する

・国内FX業者の損益との相殺はできないので要注意

以上のことを組み合わせて工夫すれば海外FXの損失も節税になるでしょう。

ぜひ損失繰越をしたいと考えている方は参考にしてみてください。