海外FX口座のデビットカードでの入出金を徹底解説!仕組みと注意点、おすすめのカードまで紹介

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海外FX業者にはさまざまな入出金方法があります。

その中でも推奨されている方法が、クレジットカードやデビットカードによる入出金です。

クレジットカードに対応している海外FX業者は、デビットカードにもほとんどの業者が対応しており、その手軽さから人気の入金・出金方法となっています。

ただ、デビットカードは仕組みがクレジットカードと異なるため、戸惑うこともあるでしょう。

この記事では、海外FXの口座にデビットカードで入金・出金する方法について紹介します。

デビットカードとクレジットカードとの違いや仕組み、デビットカードで入出金するときのメリットとデメリットを紹介しているため、デビットカードによる入出金がどんな人に向いているのか把握可能です。

また、海外FXの入出金に使いやすいおすすめのデビットカードも紹介します。

デビットカードで海外FXに入金または出金することに対して疑問点がある人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

海外FX口座に入出金する方法は5種類

海外FXでトレードを行うには口座を開設し、その口座を通じて資金や利益の入出金をする必要があります。そして、海外FXへの入出金方法としては、以下の5種類があります。

難易度 入金手数料 反映までの時間 対応している業者

クレジットカード/デビットカード

カード会社で定めた手数料 即時反映 ほぼ全ての業者で対応
国内送金 銀行で定めた手数料 数時間 一部の業者
海外送金 5,000円前後 数日 一部の業者
オンラインウォレット 決済会社で定められた手数料 即時反映 一部の業者
仮想通貨 仮想通貨業者が定めた手数料 即時反映 一部の業者

カードを使った入出金は、口座開設時にカード情報を登録すればすぐに利用できます。

そのため、クレジットカード・デビットカードを保有済の人にとってはかなり手軽な手段となります。

国内送金や海外送金は入出金ごとに手数料を取られますが、クレジットカード・デビットカードの場合、基本的に手数料が無料で、入出金がすぐに反映されるため、入出金方法として利便性に長けているといえます。

オンラインウォレットや仮想通貨を使った入金も手数料が低く、口座への反映時間も早いですが、オンラインウォレットや仮想通貨業者への事前登録が必要です。

デビットカードとは?

クレジットカード

デビットカードとは、「口座残高から即時引き落としされる仕組み」のカードです。

使い方はクレジットカードと同じですが代金の支払いの仕組みとタイミングが異なります。

通常、クレジットカードは、決済時に一時、クレジットカード会社が代金を建て替え、月末などの締め日にその月の利用分を合算し、翌月の指定日に銀行口座から引き落とされます。

一方、デビットカードは、決済時に即時、口座から引代金が引き落とされます。

クレジットカードとの違いは?

デビットカードとクレジットカードの大まかな違いは以下の通りです。

【デビットカードとクレジットカードの違い】

カードの種類 デビットカード クレジットカード
発行体

クレジットカード会社

J-Debit加盟会社

クレジットカード会社
支払いタイミング 即時引き落とし 月ぎめ後払い
年齢制限 原則15歳以上(中学生不可) 原則18歳以上(高校生不可)
支払い回数 1回払いのみ 1回払い、分割払い、リボ払い
利用限度額

銀行口座の残高、または
自身で設定した利用限度額の範囲内

カード会社の審査によって決まる
J-Debitとは

J-Debitとは、銀行や信用金庫、労働金庫など1,700以上の金融機関で発行された キャッシュカードをデビットカードとして支払いにそのまま利用できるサービスのこと。

申し込みや審査を受ける必要がなく、キャッシュカードをそのまま利用します。また、手数料や年会費、金利もつかず、無料で決済サービスを利用することができます。

J-Debitは日本国内のみでの決済サービスに対して、VISAやMasterなどの国際ブランドと提携しているデビットカードは、海外でも使用できます。

本記事はデビットカードの入出金がテーマですが、クレジットカードについては以下を参照ください。

海外FXはクレジットカードで入金と出金できる?入出金の注意点も解説!

デビットカードで入出金できる主要海外FX会社

日本人トレーダーに人気の高い海外FX業者5社のデビットカードによる入出金の状況は以下の通りです。

海外FX会社 カードブランド 備考
XMTrading VISA/ JCB 新規口座開設者のJCBカード入金の受付を停止中
Exness VISA/Master/JCB 現在、VISAカードおよびMastercardによる入金の受付を停止中
AXIORY VISA/UnionPay (銀聯)/JCB UnionPay (銀聯)が使える業者はAXIORYとTradeviewのみ
GEMFOREX VISA/ Master/AMEX/ Diners 入金のみに対応、出金は不可
iFOREX VISA/Master/ AMEX/Diners/JCB 日本円を入出金できるのは、VISAとDinersのみ

上記主要5社以外でもデビットカードが使えるところは多いですが、業者ごとにルールが異なるため、都度、確認しましょう。

複数の海外FX業者の口座を持つ場合、VISAに対応している業者が多いためVISAカードにデビットカード機能が付帯しているカードに入会することをおすすめします。

海外FXの入出金のルール

How-to-withdraw-IronFX

海外FXの入出金については、業者毎に細かな違いはありますが概ね以下の4つのルールについては、共通しています。

海外FX入出金の共通ルール

・入金と出金は同じ方法で行う

・出金方法に優先順位がある

・ボーナスは出金できない場合が多い

・出金先はFX口座と同じ名義の金融機関口座のみ

以下、各ルールについて詳細を説明します。

入金と出金は同じ方法で行う

海外FXの入出金の共通ルールの大前提として、投資資金のFX口座への入出金は同じ方法と決められています。

このルールは金融犯罪、特にマネーロンダリング防止の観点から設けられていて、クレジットカード・デビットカードへの規制は年々厳しさを増しています。

利益分については、業者毎にルールが若干異なります。

日本人トレーダーに最も人気のある、XMTradingの場合、利益分はクレジットカード・デビットカードでの送金はできず、銀行送金での対応となります。

出金方法に優先順位がある

複数の方法で入金した場合、出金方法には優先順位があります。

優先順位は各海外FX業者で決められていますが、共通ルールとしてクレジットカード/デビットカードが最優先となります。

たとえば、XMTrading の場合、出金の優先順位は①クレジットカード/デビットカード、②オンラインウォレット、③国内銀行送金となります。

クレジットカードで100万円入金、オンラインウォレットで追加の50万円入金、トレードで30万円の利益が発生し、180万円を出金する場合の出金方法の優先順位と金額は以下の通りです。

優先順位 出金方法 出金額
1 クレジットカード/デビットカード 100万円
2 オンラインウォレット 50万円
3 国内銀行送金 30万円

優先順位を誤ると出金できなくなるため注意が必要です。

口座開設・入金ボーナスは出金できない場合がほとんど

海外FXでは、口座開設や入金時にボーナスを設定している業者が多いですが、出金を認めていないケースがほとんどです。

また、業者によっては、最初に入金した自己資金を出金または、他の口座に移動させると同時にボーナスが消滅してしまうルールを設定している場合もあります。

ボーナスは、トレーダーにより大きいトレードをうながすために業者が提供する架空の資金という性質のため、現金化はできなくなっています。

出金できるのはFX口座と同じ名義の出金先だけ

マネーロンダリング等の金融犯罪や名義貸しによる不正なトレードを防止するため、自分名義口座以外の金融機関への出金は認められていません。

このルールは厳格に行われていて、配偶者や家族でも出金できません。また、自分の名前のアルファベット表記が異なる場合も出金できなくなる可能性が高くなるため注意が必要です。

デビットカードを使った入出金の仕組み

ここでは、デビットカードを使って入金または出金する仕組みを紹介します。

デビットカードは、カードのショッピング枠を使って入金または出金します。

入出金するときの手順はクレジットカードと同じですが、決済方法が異なるため、違いを把握しておく必要があるでしょう。

また、入金するときと比べると出金するときの仕組みは複雑になっています。

デビットカードで入金または出金する仕組みを知り、取引のときに混乱しないように気をつけましょう。

入金

入金は、デビットカードのショッピング枠を使って行われる仕組みです。

FXの口座に入金すると同時に、デビットカードに設定されている引き落とし先の銀行口座から入金した金額分が引き落とされ、即時FX口座へ反映されます。

クレジットカードと異なる点は、引き落としのタイミングです。

デビットカードは即時引き落とされるのに対して、クレジットカードは1~3ヶ月後にその月の利用額がまとめて引き落とされます。

また、クレジットカードでは入金時に残高が必要ありません。

しかし、デビットカードは口座残高以上の入金ができず、入金時にお金を持っている必要があるため、注意が必要です。

入金するときはカードの情報を入れればすぐに入金可能となっています。

基本的にカード入金には手数料がかかりませんが、一部の業者では低額の入金に対して手数料を設定している場合もあります。

出金

出金は、デビットカードの入金履歴をキャンセルし、出金額分を返金する仕組みとなっています。

そのため、出金の上限額は入金額までだという点に注意しましょう。

出金可能な金額が入金額と同じに設定されているのは、ショッピング枠の現金化を防止するためです。

また、違法な手段で得た現金のマネーロンダリングを防ぐ目的もあります。

入金額以上の利益分を引き出す場合は、カード出金以外の方法を使わなければいけません。

出金するときは、カード会社が取引履歴をキャンセル処理してから返金されるため、口座に反映されるまで時間がかかる場合があることも覚えておきましょう。

デビットカードで出金した場合、出金手数料はかかりません。

利益分はカードで出金できない

デビットカードで入金した金額を上回る利益分を出金するときは、カードで出金できません。

利益分を日本の銀行口座に出金するには、海外送金やオンラインウォレット、仮想通貨など、カード出金以外の手段を利用します。

デビットカードで入金額まで出金するときには手数料がかかりませんが、海外送金を使う場合は銀行所定の手数料が必要です。

通常の海外送金と同様に、一回あたり5,000円前後の手数料が発生します。

海外送金を使わない場合、オンラインウォレットや仮想通貨業者を使って出金することも可能です。

それぞれのサービスに登録する必要がありますが、海外送金より低い手数料で出金できます。

デビットカードで入金するメリットは?

海外FXでデビットカードを使うメリットは、以下の通りです。

・資金が足りなくなる心配がない

・利用上限額がない

・審査に通りやすい

デビットカードは、利用金額が即引き落としされるという特徴から、クレジットカードとは異なるメリットがあります。

メリットを把握しておくことで、デビットカード入金とその他の入金方法を使い分けられるようになるでしょう。

海外FXの入金または出金方法に迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

資金が足りなくなる心配がない

デビットカードは、利用するとすぐに銀行口座の残高から利用額が引き落とされます。

そのため、口座の資金が足りなくなることはありません。

口座残高以上の金額は入金できず、残高がなくなればカードが使えなくなるため、過度な入金を防げます。

クレジットカードで入金する場合、予想外の出費で翌月の支払いが難しくなる可能性もありますが、デビットカードならその心配もないでしょう。

利用上限額がない

デビットカードは利用後すぐに銀行口座から利用金額分が引き落とされるため、利用上限額がありません。

そのため、口座残高の範囲であればいくらでも入金できます。

口座にある分だけ入金が可能です。

また、口座残高を超えた金額を入金することはできないため、支払い能力以上に入金してしまう心配もありません。

クレジットカードで入金する場合は、入金の引き落としが2ヶ月後になり、手元に資金がない場合でも入金できてしまいます。

そのため、デビットカードを使った方が口座の残高管理は容易になるでしょう。

審査に通りやすい

デビットカードは、クレジットカードよりも審査に通りやすいです。

デビットカードは利用してすぐに口座から引き落としが発生するため、支払いの停滞が起きません。

そのため、審査が通りやすく、年会費などもほとんどかからないという特徴があります。

クレジットカードは、支払いが2ヶ月後になる特徴からデビットカードと比べると審査が通りにくいです。

また、発行までの時間も長くなる傾向にあります。

銀行口座さえ持っていればほとんどの場合デビットカードを発行できるため、簡単に所有が可能です。

デビットカードで入金するデメリットは?

海外FXでデビットカードを使うデメリットは、以下の通りです。

・一括決済のみ

・口座に現金が必要

デビットカードの利用後即引き落としの機能はメリットも多くありますが、状況によってはデメリットになります。

デビットカードで入金するときに混乱しないように、デメリットを事前に把握しておきましょう。

一括決済のみ

デビットカードで入金する場合、分割払いなどの支払い方法が選べません。

利用額分は即時一括で決済されるため、金額が大きい場合は支払いが難しくなることもあるでしょう。

一方、クレジットカードでは一括払いと分割払いの両方を選べます。

そのため、一括での支払いが難しい場合は、一度に支払う額の負担を減らすことは可能です。

決済方法を選べない点では、デビットカードの方が使い勝手が悪いでしょう。

口座に現金が必要

デビットカードで入金する場合、口座にお金がないときには入金ができません。

クレジットカードは、口座にお金がない状態でも利用可能です。

2ヶ月後に引き落としされるため、それまでに口座にお金を用意できれば問題ありません。

しかし、デビットカードは利用額が即時引き落とされるため、利用時にお金を口座に入れておく必要があります。

クレジットカードと比べると入金できるタイミングが限られるため、デメリットに挙げられるでしょう。

海外FXの入出金ができないデビットカード

禁止

デビットカードは銀行系や信販会社が発行する金融系だけに限らず流通系・鉄道・航空系とさまざまな企業から発行されています。

海外FX口座への入出金については、残念ながら利用ができないカードもあります。

とりわけ、自社やグループ会社でFXなどの金融サービスを提供している会社のカードは海外FXへの入出金ができないケースがほとんどです。

:海外FXで入出金できない主なデビットカードとしては、以下があります。

・三菱UFJ デビットカード

・三井住友銀行デビットカード

・住信SBIネット銀行デビットカード

・ソニー銀行デビットカード

これら、大手銀行系カードは、マネーロンダリング防止などによる規制が多いため、海外FXの入出金には使えません。

ただし、地方銀行系のカードでは使えるところもあるため、カード作成申し込み前に確認することをおすすめします。

海外FXの入出金でおすすめのデビットカード

大手銀行系のデビットカードが使えないことを説明しましたが、逆に小売・流通系のカードは、海外FXの入出金に使うことができます。

トレーダーがよく利用しているおすすめのデビットカードは以下の3社です。

・楽天デビットカード

・イオンデビットカード

・GAICA カード

楽天デビットカード

楽天デビットカードは、楽天銀行から発行されているデビットカードです。

楽天銀行に口座を持つ16歳以上の人であれば、発行手数料無料で誰でもカードを作ることができます。カード使用時は、楽天カードに100円につき1ポイント加算されます。

カードは、年会費無料のタイプと年会費が発生するタイプの2種類がありますが、どちらでも海外FXの入出金に使うことができます。

カードは、VISA、Mastercard、JCBの3つのブランドから選択することができますが、海外FXの入出金に使う場合、VISAカードを選択することをおすすめします。

詳細は公式ホームページを参照ください。

イオンデビットカード

イオンデビットカードは、イオン銀行から発行されているデビットカードです。
イオン銀行に口座を持つ中学生を除く15歳以上の人であれば、発行手数料無料で誰でもカードを作ることができます。年会費は無料でカード使用時は、イオンカードに200円につき1ポイント加算されます。

カードのブランドはJCBのみとなります。

詳細は公式ホームページを参照ください。

GAICA カード

GAICA カードは、SBI新生銀行から発行されているデビットカードです。

SBI新生銀行の口座から、GAICAカードに事前にチャージをし、チャージ分の金額が使えます。デビットカードですが、オンラインウォレットに近い形のカードです。

SBI新生銀行に口座を持つ13歳以上(未成年者の場合は取引目的(利用目的)を含めて親権者の同意を得たものとする)の人であれば、発行手数料無料で誰でもカードを作ることができます。

カードは円のみがチャージできるGAICA カードと日本円に加え、米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドルの4通貨がチャージできるGAICA カード(Flex 機能付き)の2種類があります。

年会費については無料でカード使用時は、Tポイント、dポイント、nanacoポイントのいずれかの中から毎月、好きなものを選ぶことができます。

カードのブランドはVISAのみとなります。

詳細は公式ホームページを参照ください。

まとめ

海外FXでは、デビットカードを使った入出金が可能です。

手数料の低い点や、デビットカードの発行しやすい点、ほとんどの海外FX業者で使える点などから、人気の入出金方法となっています。

デビットカードを使った入出金は、カードのショッピング枠を利用した仕組みです。

クレジットカードと同様の手順で入出金ができます。

クレジットカードと比べると審査が通りやすかったり、利用上限がないなどのメリットがありますが、一方で入金時に現金が必要だったり、決済方法が選べないなどのデメリットがあります。

また、デビットカードはさまざまな企業から発行されていますが大手銀行系のカードが海外FXの入出金には使えません。

しかし、小売・流通系のカードであれば問題なく使えます。

デビットカードを活用すれば、海外FXの取引をより円滑に進められるようになるでしょう。

この記事を参考に、デビットカードを使った入出金の仕組みその特徴を把握してみてください。